神奈川県出身で、武蔵野美術大学造形学部油絵科を卒業しました。
卒業してから講談社フェーマススクールズ・インストラクターを経て、絵画・造形・イラスト講師・CGイラスト制作・デザイン等の仕事を請け負いつつ・・・生きています(笑)
初めて個展をしたのは2009年です。この時は銀座で個人でギャラリーを借りて開催しました。
現在も数年ごとに個展を開催しながら、グループ展などにも参加させていただき作品を発表しています。
私は作品に、花や風景をモチーフとしてよく用いますが、花や風景を描きたいわけではなく、私は私の視界に映る色彩そのものに興味があるらしいのです。
2回目くらいの個展で、ある評論家の方に、「君はカタチとかなんとかじゃなくて~、色に興味があるんだろう?」と言われ、「そうなんだ、それだあ・・!」と頭の中の一部がすっきりしました。
なので、花の種類などにはあまり詳しくなく、作品発表した会場で、お客様によく教えていただいてます(笑)
作品タイトルや個展のタイトルですが、これも割と気を付けて発表しています。翻訳ができてなくて困っているのですが・・・(遊んでもいますが☆)
例えば作品タイトルは、右と左を区別するものではなく、モチーフとなったものの名前でもなく、その作品が表現していることを、できるだけ正確に言語化しようとしています。ですので、ちょっとおかしな日本語になっていることが多いです。
きっかけは特にありません。
子供の頃から描くのが好きで、これ以外の仕事をあまり考えたことはありませんでした。絵を描く仕事とは何だろう、と考えていました。今もずっと考えています。
前述したように、色彩に興味があります。色彩は単なる現象というだけではなく、有機的なものだと感じています。
有機的ということは、生きていることだと考えています。
生きているならば、輝いていなければならない、私の作品を前にした方々に、そのようなことの片鱗でも、ご自身の内に持って帰って頂けたら、と、今は思います。
たくさんありすぎます。自分がこの世を去るときに思い出したもので決めます(笑)
大きさにもよりますが、大体平均して油彩は10~15枚くらいでしょうか。
2019年の個展に出品した100号(162.0×130.3cm)「もも色が降るピンクはさくら色」(日本橋artさんに掲載)は、1日18時間描いて2か月かかりました。
例えば0号(18.0×14.0cm)などは、5日間くらいで描くことは可能です。
作品は描く前にもコンセプトや構造を考える時間があり、油彩は乾き待ちもあるので、絵の具さまのご機嫌を伺いながら進めますね☆
基本的にフリーランスなので、決まった動きは読めません。フリーの仕事が入る以外の時期の、仕事などで出かける予定のない時に制作を進める計画で動いています。
会社勤めではないので「お休みの日」というのは・・・特に決まっていません。制作時間をどう確保するか、を常に考えています。
外出時に時間が空いたら、カフェで本を読む時間にあてようと、常に本は持ち歩いています。
描きたいものもたくさんありますが、読みたい本もたくさんあります。と、いってカフェでも仕事しちゃったりしますが。提出する展覧会の文章や、DMをメールする時間も確保しないといけないので。
「わだばゴッホになる」のストーリーを、皆さん求めてきますが、そんなにわかりやすいストーリーを、私は持っていません。
平面に限らず、好きな作家や作品は山ほどあります。こちらを読んでくださった方々で、ご自身がいいと思った作家や作品を見つけた方、
是非とも教えてください☆まだまだ知らない作品がたくさんあるはず、いつもワクワクしています。
自分が創る作品を、大事に扱って頂けるのは、ほんとに嬉しいです。
「そんなに時間かかるの?」
「ちょちょっと手を抜いて描いてくれれば」「タダで1枚ちょうだい☆」
というようなことや、それに近いことを思っていて、実際言う方々が、一定数います。
それが同じようなアート・クリエイター関連の方だと、より悲しいですね。自分以外のモノ・ヒト・コトへの想像力のなさだとは思いますが。
私自身も気を付けようと思っています。この世にはあらゆる分野の仕事がありますから。
あらゆるもの、生きて出会うもすべてがヒントになります。
請けた仕事や、外出先で出会ったもの、誰かと話して頂いて知ったこと、気づくこと。どんな仕事でも同じだと思いますが、自分の外から来るものに対して、アンテナを張っているのが、大事ではないかと考えます。そうしないと、面白いことにも出会えません☆
どれも自分が制作した自分の作品なので・・・
最も、自分のコンセプトや伝えたいものを抽出できた作品だけを発表しています。
まだうまく言語化できていません。絵とは?アートとは?シゴトとは?文化とは、社会とは・・・とあらゆるものが複雑に絡みあっているのはわかります。
現在考えているコンセプトなども、より精製できないか、などの問題がありますので、それに合わせた作品や発表の仕方はどうすればいいのかと考えています。
あとは、現在の制作で、赤い色が多いので、他の使ってみたい色の作品も多く制作していきたいです。
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神奈川生まれ・東京都在住 武蔵野美術大学造形学部油絵科・卒業
第28回ホルベイン・スカラシップ奨学生
大学卒業後、講談社フェーマススクールズ・インストラクターを経て、
絵画・造形・イラスト講師・CGイラスト制作・デザイン等の仕事を請け負いつつ、
個展を開催。多数グループ展などにも参加し、自身の作品を制作・発信している。
ステイトメント)
「視覚的に欲求不満がある」
私は作品に、花や風景をモチーフとしてよく用いるが、
花や風景を描きたいわけではない。
私は、私の視界に映る、色彩そのものに興味があるらしい。
色彩は有機的なものである。色彩そのものが生命体である。
生きているのであれば、輝いていなければならない。
私の視覚がとらえる生命を、摂取したいという欲求がある。
また他の人へ、接種することは可能か。
この現実世界が、建物が増築されるように、
「何か別」の方向へ、広がっていくのではないか。
この世界は、まだ完成していない。
私が創る画面も、色彩と同じく有機的で流動的なものであってほしい。