「無我」仏教における概念のひとつです。
その解釈は時代によって変わりながら現代まで受けつがれてきました。
難しい説明は割愛しますが、個人的には「執着しないこと」だと理解しています。
あらゆる負の感情って根本は「執着」だったりしますよね。

でも、執着しない=無関心、でもないと思います。
変わりゆくことを受け止めてそれに合わせて自分も柔軟に変わってゆく、とでもいうのでしょうか？
私はそのようなものだと思っています。

淡墨を使いポワンとした優しい雰囲気に致しました。線自体は細いのですが、優しい墨のにじみが温かみを醸し出してくれています。

こちらは表具の仕方にもこだわっています。墨が乾く過程で出来てしまう紙の皺を伸ばし、紙に厚みをもたせることを「裏打ち」といいます。
そのおかげでピシッときまるのですが、今回は敢えて皺を残す（作る）ことで漆喰の壁紙のような雰囲気に致しました。
このパネル、割と古いもので、祖父も父も書家だったおかげで色んなものが家にはあるのですが、こちらもその中にあったもの。
布が経年変化していたので貼り変えようと思っていたのですが、何となく作品を置いた時にとってもしっくりきたので、そのまま使わせて頂きました。
「静かに時を経てきた」という雰囲気が書の雰囲気とぴったりです！

【Detail】
こちらは作品の前にアクリル板等がついておりません。その分風合いが感じられるのですが湿気には弱いためキッチンや加湿器の前等は避けて頂くときれいな状態で保たれます。パネルは再利用ということをご理解いただいたうえでご購入くださいませ。

| 素材 |
画仙紙、墨、木製ボード、布

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