ラカ族の村で見つかった壁画に記されたのは、信仰対象である太陽。そして剥離した文字盤の中から、小さな二つの人影が発見された。目の眩む、日の光を思わせる白土に、彼女らは隠されていたのだろうか。それとも、守られていたのだろうか。 今はまだ分からないのが口惜しい。凝らせば確かに見えるのに。彼らの残した跡たちは、まだこんなにも熱いのに。
ラカ族という架空の人々をつくり、その村の壁画再現という形で制作しました。
(油絵具、アクリル絵具、クレヨン、ポスカ、キャンバス)
生きていたものが残した、生き続ける痕跡を辿っていきたいと思います。
【経歴】 2022年 ・京都芸術大学美術工芸学科入学