私は「自分の中に蓄積した記憶」をキャンバスに描いています。私の描く記憶とは、日常のなにげない景色だったり、散歩した時に見た自然の風景から得る蓄積された記憶です。自然の色の奥深さ、形状のリズム、古びたものに感じる経過した時間など、日常目にする身近の中にこそ美しいものが存在することを知りました。
その風景は私の記憶や経験の中で、発酵物のようにじっくりと寝かされ、描きたい風景として醸造されます。
その中から選ばれた風景は、私が描きたいという衝動に駆られたリアリティーやその表象をも集約しながら描かれます。
また、筆や絵具の動きがつくり出す偶然や様々な要素が重なり、綯い交ぜとされることで、ここにひとつの「記憶の中の絵画」として誕生するのです。
【展示歴】
2017年
・第94回 春陽展 国立新美術館
2018年
・第95回 春陽展 国立新美術館
・武蔵野美術大学兵庫支部展 原田の森美術館
・関西春陽会展 神戸アートホール2019年
・第96回 春陽展 国立新美術館
・グループ展「アートdeバトロワ2019展」天野画廊
・第1回全日本芸術公募展大賞展 豊中市立文化芸術センター
2020年
・タニマチPurple Line公募展 igu_m_art
2021年
・第98回 春陽展 国立新美術館
・purple Line受賞展「2exhibition 児玉明美 山中伴子展」
・グループ展「6つの種展」 イロリムラ
・「Akemi Kodama展」 galleryそら
・グループ展「抽象画という迷宮展」芸術空間パレット
他、グループ展多数参加
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