「はじまりのカタチ」をいつから始めたのか?たぶん10年は過ぎた。常にフレッシュな仕事をしたいと願いつつ、実は制作することが一番気分をフレッシュにするし、高揚する。何が必要なのか、あるいは足りないのか、解決すべきはどこからか等々、はじまりに終わりがない。
制作には出発点がある。「オランピア」らしいポーズを求めるマネ、「リンゴ」をテーブルに並べるセザンヌ、「星月夜」をサン・レミの病院の窓から見るゴッホ。しかしそれはあくまで出発点である。そこから、それまでの女性像とは全く異なる「オランピア」へ、緊張ある構成物としての「リンゴ」へ、霊性を帯びたうねる「星月夜」へと、画家たちは自らのイメージに昇華させた。抽象といえども出発点はある。私の作品の出発点は、花や葉や種子や虫や鳥や木や根や風や雲や水や岩や人や言葉や物語や事故や事件や戦争やコロナやマスクや、オランピアやリンゴや星月夜である。それらの「はじまりのカタチ」から、どうか思いもしないところまで行けますように!
【略歴】
1979
・独立展出品(以後毎年出品 東京都美術館、07~国立新美術館)
・新人賞(93) 奨励賞(97,98,00,02,04,05,07) 高畠賞(06)
・第76回独立展独立賞(08) 会員推挙(09)
1990
・ホルベイン・スカラシップ(アクリラ奨学制度)
【個展】
1986 ギャラリータカノ
1988 みゆき画廊
1990 Gアートギャラリー
1991 ギャラリーナツカ
1995 船橋東武百貨店美術画廊
1996 櫟画廊
2003,2008,2015 ギャラリー風
2017,2018,2021 銀座ギャラリーあづま
【グループ展等】
1984 浅井忠記念賞展(千葉県立美術館)
1985,1989 セントラル絵画大賞展
2010,2011,2012 輝け独立美術(日本橋三越)
現在 独立美術協会会員
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