動物画を得意とし、日本画材料を使って『生(セイ)』を描く。
世の事象は全てが移り変わってゆく。
季節は変わり、見慣れた景色もいつしか変わり、人も流れてゆく。
そんな中で己の与えられた時間を生きる、その寄る辺なさとさみしさ。
でもそんな個人の感傷などおかまいなしに次々うつろってゆく世界が、私はたまらなくいとおしい。
そしていつかは流れてしまう今を全力で生きる命たちが、心底美しいと思う。
そんなさみしくてやさしい気持ちを、明も暗も包み込んで絵の中の生き物たちの姿に託しています。
日々を淡々と力強く生きる生き物たちの姿を主人公に、行雲流水の中での今刹那の確かさを絵画として再構築し提示することによって、生や死の実感が何かと幻想や希薄になりがちな現代において今一度、“生きて、死んでゆく”ということの現実と原初的な意味、天から与えられた生を全うする尊さを問いかけることができればと思っています。
【略歴】
大阪出身、在住。
嵯峨美術短期大学(現・嵯峨美術大学)日本画科の古画模写/2001年専攻科卒業、2002年研究生修了。
在学中は中世日本の絵巻の模写をとおしたコミカルな表現方法や材料などの研究考察を軸とし、その傍らで中国宋画(花鳥画)の模写をとおして絹などの伝統的な材料を使った技法を学ぶ。
2009年よりギャラリーなどでの作品発表を開始。
【掲載媒体】
●『ExtrART file.19 FEATURE:その存在の、ミステリアス』(発行:アトリエサード/出版:書苑新社)
●『ExtrART file.12 FEATURE:愛しき、ヒトガタ』(発行:アトリエサード/出版:書苑新社)
●トーキングヘッズNo.66『特集:サーカスと見世物のファンタジア』(発行:アトリエサード/出版:書苑新社)
●『別冊TH ExtrART file05~オブジェの愉しみは、ひそやかに』(発行:アトリエサード/出版:書苑新社)
【受賞歴】
●『第56回守口市美術展覧会』 大阪府知事賞
●『第55回守口市美術展覧会』 府議会議長賞
●『第54回守口市美術展覧会』 守口市長賞
●嵯峨美術短期大学(現・嵯峨美術大学)第29回卒業・修了・進級制作展 大学賞
【個展】
●2021年 『それでも 世界は、』(京都 ギャラリーgreen&garden)
●2018年 『鬼月抄』(大阪 SUNABAギャラリー)
●2015年 『ネオテニーは夢を見る〜ねおてにーはゆめをみる〜』(大阪 SUNABAギャラリー)
●2012年 『連・漣・群・青』(大阪 アートスペース亜蛮人)
【グループ展】
●2020年 『死と生の巡礼』(京都 同時代ギャラリー)
●2018年 『異界の静国2 ANIMALS』(京都 ギャラリーgreen&garden)
●2017年 『墨三姿』(大阪 SUNABAギャラリー)
●2016年 『「異界の静国」future deadlock』(京都 ギャラリーgreen & garden)
『絵のお化け 松村光秀トリビュート展』(大阪 SUNABAギャラリー)
●2014年 『アバンディ東京』(東京 画廊・珈琲Zaroff(企画/アートスペース亜蛮人))
『gallerism』出展(大阪 アートスペース亜蛮人ブースより)
他、参加多数。
【ワークショップ講師】
●2019年 『Point 05 美術とことば』絵巻物鑑賞(大阪 SUNABAギャラリー)
【地域アートイベント・市展など】
●2016年 『第7回柏原ビエンナーレ』(大阪柏原市)
●2014年 『プレ柏原ビエンナーレ』(大阪柏原市)
『第6回柏原ビエンナーレ』(大阪柏原市)
●2013年 『柏原ビエンナーレ34人展』(大阪柏原市)
『ニュージーランド ジャパン・アートフェスティバル』(ニュージーランド)
●2012年 『第5回柏原ビエンナーレ』(大阪柏原市)
『第56回守口市美術展覧会』(大阪守口市)
●2011年 『第55回守口市美術展覧会』(大阪守口市)
●2010年 『第54回守口市美術展覧会』(大阪守口市)
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