笠松紫浪(かさまつ しろう/1898~1991)
笠松紫浪氏は「新版画」作家です。明治30年前後から昭和時代に描かれた木版画のことを指し、版元を中心として、従来の浮世絵版画と同様に、絵師、彫師、摺師による分業により制作されており、浮世絵の近代化、復興を目指しました。
芸艸堂版は昭和20年頃より版行をはじめ、100点近くの作品を発表。
日本各地を題材とした作品は近年再評価されています。
掲載する作品はオリジナル版木から現在も再版している作品です。
明治31年東京浅草生まれ。14歳で鏑木清方に日本画を師事。巽画会・郷土会で活動を続ける。師である清方の勧めにより、大正5(1916)年頃から版画の制作を始めたとされる。芸艸堂版は昭和20(1945)年頃より版行を始め、100点近くの作品を発表した。昭和30(1955)年頃からは、自画自刻自摺作品の制作を始め、没するまで旺盛な制作活動を続けた。
Shiro Kasamatsu, 1898-1992 Shinhanga artist
Shiro Kasamatsu was a student of Kaburagi Kiyokata.
In the 1950s he published bird and animal prints, landscapes
and "famous views" with the publisher Unsodo - alltogether
more than 100.
The print is reprinted.
Shiro Kasamatsu worked in Shin Hanga and Sosaku Hanga style.
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