静寂の中に見つけたもの────。
最初にその絵を見たとき、何を感じたのか。
正直、すぐには言葉にできなかった。
派手な色彩があるわけじゃない。
強く訴えかけるメッセージがあるわけでもない
それなのに、足を止めてしまった。
静かだった
けれど、その静けさの中に、
確かに“何か”が息づいている気がした。
光が滲むような色彩
ふと吹き抜ける風の気配。
触れられないのに、そこにある“余白”
視線を向けるたびに、違う表情を見せる作品
近づけば近づくほど、
遠い記憶の扉がそっと開くような感覚。
それは、昔どこかで感じたことのある、
けれど思い出せない何か。
目を逸らしても、また見たくなる。
心の奥にある、言葉にならない感情が、
そっと揺さぶられる。
ENAMIの作品は、ただの絵ではない。
それは「目に見えないものを感じる」ための扉
気づけば、時間を忘れていた。
────静寂の中で、自分の記憶と対話するように
ENAMI(inami)
【略歴】
静寂の中で見つけたもの──それは、心の奥に眠る記憶と対話しながら創り出すアート。
1977年 東京都生まれ。幼少期より独自の波紋線や模様をモチーフにした絵を描き始める。その後、水彩・油絵を学ぶ。
1989年 精神的な問題により筆を置く。
2018年 偶然触れた画材の感触が幼少期の記憶を呼び覚まし、再び創作の衝動が生まれる。独学で、流紋線に花紋や曼荼羅を掛け合わせた表現を確立し、生命の流れや存在の軌跡をテーマにパステル画の制作を開始。SNSを通じて発信を行う。
2019年 京都・清水寺 圓通殿での初展覧を機に、国内外へと活動の場を広げ、世界へと歩みを進める。
2023年 活動名をENAMI(inami)に改めパステル画にアクリルを取り入れた抽象表現に取り組む。色彩と質感の重なりによって、目に見えない時間や記憶の層を描き出し、侘び寂びの思想や、永遠の愛のメッセージを作品に刻む。
2024年 以降、展覧会への出展やアート制作の依頼に加え、オンライン販売を行いながら、Instagramやホームページを通じて新作や制作過程を発信している。
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【出展歴】
国内外の美術館・ギャラリーで作品を発表。
主な出展歴:
•2019年
「藝展―GEI-TEN―」国内展
(京都・清水寺 圓通殿)
•2019年
「ChristmasArt Collection inYOKOHAMA」
(横浜赤レンガ倉庫)
•2021年 「藝展―GEI-TEN―」海外展
(チェコ共和国・プラハ・マネス・エキシビション・ホール)
•2021年「Salon Art Shopping Paris」
(フランス・パリ)
•2021年〜2022年
「Japan Artistic Collection Museum」
•2023年
Web個展「不完全の系譜」
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【画集】
•『日本藝術の創跡』No.25・26掲載
(2020年 / 2021年)
※日本各都道府県立図書館、美術大学、世界各国の大使館・美術館・主要施設に収蔵。