三蔵
日本で最も有名で、海外でも販売される機械メンテナンスオイルをモチーフとしています。
この商品は大量生産され大量消費されているのですが、その用途は機器の調子を整え長く使用できるようにすること。
大量生産とサステナブルの両面性という矛盾を含んだこのモチーフそのものにアート性を感じます。
日本では漆喰として、世界中で建築資材として使われている石灰モルタルは芸術分野でも歴史があり、紀元前15000年のラスコーの壁画にも使用されています。
人類の文化に根付いている石灰を素材に、自然との共存への願いを込め、1960年代に大量生産や大量消費を風刺していたアメリカ発のポップアートを掛け合わせました。
これはSDGsが叫ばれる今こそ掲げられるべきテーマであり、アートを通して広く発信できるものだと考えています。