逢魔時023

山田ちさと

「逢魔時」(おうまがどき)をテーマにしたシリーズについて

「逢魔時」とは、「夕方」を表す古い言葉です。陽が傾いて薄暗くなる頃、「魔」に逢ってしまうかもしれない時間。電灯のない時代にはもっとミステリアスだったのだろうと思います。10代の頃にこの言葉に出会って、陽の落ちるこの時間帯がとても好きになりました。いつもの見慣れた街の風景がほんの少しだけ変わる。。。見えないものが見えるかもしれない。私にとって「魔」とは「魔物」ではなく「魔法」の「魔」です。何か非日常的なことが起こりそうな予感に満ちたひと時、マジカルな光と陰の中で静かにワクワクするのです。英語では「Magic Hour」と呼ぶ時間帯です。

ずっと「見えないものが見たい」と思って絵を描いてきました。思い掛けない形や色が画面に現れる瞬間は、逢魔時にいつもの見慣れたビルや道や人影がなんだかとてつもない何かに見える瞬間とつながっているような気がします。

長い間、絵画とは何かという形式主義的なアプローチを踏まえつつ抽象絵画を描いてきました。ずっとそういう瞬間を探ってきたのだなぁと改めて思い当たります。具象、抽象どちらの道も一つの山頂を目指す違うルートとして辿って行きたいと思っています。

(素材:顔料 岩絵具 アクリル絵具 キャンバス)

MORE DETAILS

作品情報

作品タイトル
逢魔時023
作家名
画廊
制作年
2015年
技法
ミクストメディア
号数
F30
サイズ
90.9×72.7×3cm
価格
255,000円
買戻し保証

作品一覧に 戻る

ニュース配信

メールアドレス ※