猪瀬名月
【この世界で起きたことは何だったのか。「疑問、混乱、破壊、停滞」様々な言葉の中から”再生”がぴたりと腑に落ちるように感じました。
人間の営みを変えていかなければならなくなった世界の中で確かに再生してゆくものがありました。その息吹は力強く人智を超えたものばかりです。
人も再生できるでしょうか。
元の世界への回帰ではなく、確かな未来への前進として。】
この作品はコロナ禍に描いた作品です。
ニュース等を通して知った様々な現象の中で、私の中で深く印象付いたのは、毎日の感染者数でも、新しいコロナ株の話でもなく、自然界がものすごい勢いで再生していく様でした。
私はその強さを描きたいと思い、そしてその上で人の再生も願う作品に仕上げました。
素材/顔料、岩絵具、アクリル絵の具、鉛筆、色鉛筆、和紙、膠、胡粉