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Interview: SOD factory

音楽という言葉があるように、僕の作品は「美術を楽しむ」=“美楽(びがく)”でありたい

 
 

“ 日常生活に癒しと元気と彩りを届けたい „

 
 

 
 
―名前の由来を教えてください。
 
「活性酸素から体を守る抗酸化酵素(=SOD酵素)があるように、『日常生活に癒しと元気と彩りを届ける工場』をイメージして付けました。」
 
ーその代表作が、名画に敬意とユーモアを加えた「名画の休息」シリーズですね。描き始めたきっかけを教えてください。
 
「きっかけは、1994年に年賀状に描いた『サーフィン富士』(葛飾北斎『富嶽三十六景(神奈川県沖浪裏)』オマージュ)。そこから毎年描いているうちに溜まっていって、友人からのアドバイスでネットで発表するようになりました。」
 
―「名画の休息」シリーズはクスッと笑えて、SODさんの作品解説に書かれているツッコミも含めて面白いです。

 
「ありがとうございます。描き始めた時はそんなに深く考えずに描いていたんですけど、見た人から『笑えたり、ほっこりできる』という意見をたくさんいただいて。深読みでもそうでなくても、自由に楽しんでもらえたら嬉しいです。」
 
―メールマガジン「やればすぐ効く!観る薬」では抽象画も発表されています。「名画の休息」シリーズとは違った角度で、ポップで明るい気持ちになりました。
 
「抽象画は、先ほどと同じ友人からのアドバイスでスタートしました。友人は、啓発系のメルマガを書いたり本を出していて、そこに絵を描いてくれないかと言われたのが最初。そこから『自分でも発信してみたら?』と友人に言われ、抽象画と文章にチャレンジしています。ちなみに、この下の段に掲載している『Da Gaia』は、大地のガイアと名古屋弁の『だがや』を組み合わせたタイトルです。」
 

 
 

“ 絵は独学。バンドのCDジャケットも手がける „

 
 

 
 
―元々、いつ頃から絵を描いていたのでしょうか?
 
「幼稚園の頃から漫画が好きで描いていました。漫画家を目指していた時もあって、その頃使っていた道具で年賀状を描いて、作品として発表し出したのが『名画の休息』シリーズから。特に画家を目指したり、専門学校に通ったことはないです。」
 
―独学なのですね。
 
「そうですね。あと、10年ほど前から休止状態ですが、バンドをやっていて。CDジャケットやグッズのイラストも描いてきました。」
 
―おお〜。バンドはいつからやられているんですか?
 
「大学からでボーカルをやっていました。ゲイリー・ムーアのコピーバンドをやったり、社会人になってからはオリジナルのハードロックをやったり。別のグループではソフトロックでドラムを叩いていました。一番好きなバンドはLOUDNESS(ラウドネス)で、ロックだけでなくクラシックも好きです。」

 
 

“ お気に入りの作品『視力検査』が眼鏡屋さんに飾られる „

 
 

 
 
―特にお気に入りの作品を教えてください。
 
「『視力検査』(ルノワール『ピアノを弾く二人の少女』をオマージュ)です。他の作品は、完成した後に『もうちょっと違うアイデアでも描けたかな』と思うこともあるけど、この作品は自分でもしっくりきているし、見てくださる方からも好評です。和歌山の眼鏡屋さんにも飾っていただいています。」
 
―ぴったりですね。今後、描きたいモチーフや個展をやってみたい場所、目標はありますか?
 
「個性的な絵が好きなので、今の路線で続けていこうと思いますが、そうじゃない自分なりの新しいのが見つかったらそれもありかなと。あと、地元・名古屋のお店とかにも飾られるようになれたらと思います。」
 
―改めて、作品を見る方にメッセージをお願いします。
 
「何も考えず、感じるままに見ていただければと思います。最近ふと思い浮かんだのですが、音楽が「音を楽しむ」と書くように、僕の作品は「美術を楽しむ」=“美楽(びがく)”でありたいし、そう楽しんでいただきたいです。」

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