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Interview: さとうたけし

ペイントローラーだけで描くペイントアーティスト

 

簡単に自己紹介をお願い致します。

 


1977年宮城県生まれ。
10代の終わりにアメリカ旅行中に見た一枚の壁画に惹かれ壁画職人の道を独学で目指し数多くのレストランやテーマパークなどの装飾に携わる。
2005年からライブペイント活動を始め職人時代のスキルを活かしペイントローラーだけで描くスタイルを見出す。
2011年の震災を経験し国内外のチャリティ活動にも積極的に参加している。
 
 

アーティスト活動を始めたきっかけはなんですか?


子供時代から絵を描くことは好きでしたが、アメリカで大きな壁画や目の前で瞬間的に描くスプレーアートを見て完成した絵を売るのではなく目の前でどんどん描かれていくライブ感に感動しました。ただ上手に描くだけでなく描き方なども演出が考えられていて引き込まれていきました。この衝撃を受けこの道に進みたいと思いました。
 
 

なぜローラーでの制作に特化したのでしょうか?



ペイントローラーはライブに必要なスピードや意外性を持っているからです。ペイントローラーだけで描く、というフレーズにしても想像がつきにく興味を持ってもらえると思いました。ローラーを転がすだけでなくスライドさせたり、角を使って線を描いたりアミ目を利用して竜のウロコを描いたりとアメリカで見たスプレーアートのように見せ方も工夫しています。
それと他に誰もやっていないという点が大きな理由でした。
 
 
 
 
 

印象に残っている展覧会や出来事はありますか?


2012年に仙台で行ったライブと作品展示を同時に初めて行った展示会です。

 

ライブペイントの魅力を一言でいうと何ですか?


やる側とすれば緊張感です。見る側とすれば次々と色が重ねられて徐々に見えてくる全体像をイメージする楽しさです。

 

小さい頃はどのようなお子さんでしたか?


学校以外は基本スポーツに打ち込んでいたと思います。とても負けず嫌いでした。

 

小さいころからアーティストになろうと考えていたのでしょうか?


漫画をよく描いていました。当時は画家や壁画職人は想像していませんでした。

 

絵を描いていない時間(お休みの日など)は何をしていますか?


自転車で公園に行ったり車でドライブしています。都内にいるときは井之頭公園や井草八幡宮などに行って自然に癒されるのがとても好きです。宮城では遠刈田温泉や秋保温泉によく行きます。

 

影響を受けた画家さん(アーティスト)はいますか?


最初にアメリカで見た壁画アーティストのKent Twitchell (ケント・トゥイッチャル)さんの作品です。はじめはビル一面に写真が貼ってあるのだと思っていましたが近づくと明らかに絵だとわかるようなタッチがとてもかっこいいと思いました。巨大な作品にも関わらず一人で制作する姿にも職人魂を強く感じました。

 

画家として最もうれしかった時、最もつらかった時は?


嬉しかったことは 2012年の韓国万博に参加できたこと。辛かったのは震災直後や今回のコロナの影響でイベントや企画が全てキャンセルになってしまった事です。

 

作品を描くヒントを得るために何かしていることはありますか?


積極的に海外や知らない土地に足を運び、習慣や建築など文化の違いを感じる事です。また、ジョギングを出来るだけ毎日心がけています。同じルートを走りながら季節や街の変化を見つけ感性を磨くようにしてます。海外や初めて土地などでも朝早く歩いてみたり歴史や文化を肌で感じるのが好きです。

 

今までの作品で最も「自分らしい!」と思う作品があれば教えてください。
また、そう思う理由なども教えてください。



今回も出品している『Four Seasons 2019』シリーズは
今まで培ってきた技術やセンスが詰まった作品となっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

さとうたけし


 


1977年宮城県生まれ。米国にて壁画技術を学び、多くのテーマパークやレストランの壁画を手掛ける。クラフトマンシップの要素を取り入れた斬新なライブペイントは世界中のメディアに注目されている。キャンバスにローラーのみで描くパワー溢れる表現が魅力である。
2011年の震災を経験し、その後積極的にチャリティイベントにて寄付を募る活動も続けている。


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