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Interview: popo inkart

popo inkartインタビュー

 
 

“ 色が混ざり合う瞬間は震えるほど美しい „

 
 

 
 

―アルコールインクアートとの出会いについて教えてください。

「調べものをしていた際に、たまたまアルコールインクアートをされている方の動画を見たのがきっかけです。アルコールインクアートを始める前に、趣味でミニチュアのドールハウスを作っていました。独学で作っていたので、YouTubeの動画を見て作り方を調べていました。調べ物をしている際に、アルコールインクアートをされている方の動画を見たのがきっかけです。その方の作品に魅せられて、アルコールインクアートに興味を持ち、この世界に飛び込みました」

 

―アルコールインクアートの魅力はどこにあると感じていますか?

「私が感じているアルコールインクアートの魅力は、色の混ざり合う瞬間です。完成した作品はもちろん素敵なのですが、作品を描いている時のアルコールインクが混ざった瞬間は、本当に震えるぐらい美しくて綺麗です。

アルコールインクアートの色が混ざる瞬間は、自分でコントロールできるところと、できないところが合わさっています。慣れてくると自分で予想できる部分もありますが、想像しない模様やものすごく綺麗な色が偶然生まれることもあるので、非常に心を動かされます」

 

―色が混ざる瞬間と、偶然生まれる色合いが魅力なのですね。

「他の方にアルコールインクアートのやり方をお伝えすることもあるのですが、インクを混ぜた際の思いがけない色が現れる瞬間は、みなさん息を呑んで見ていらっしゃいます。色の混ざる瞬間が非常に癒されると言いますか、綺麗で心が動かされることもあり、アルコールインクアートならではの魅力だと感じています」

 
 

“ 大事にしているのは自分の心が動くかどうか „

 
 

 
 

―アルコールインクアートの作品は、どのように作られているのでしょうか?

「まずは、作品のイメージが固まったら紙のサイズを選びます。制作に入る前に紙の状態を整えたら、使用するインクを決めます。私の場合、インク選びには非常に時間をかけることが多いです。アルコールインクはすべて合わせると358色ほどあるのですが、私は110色ほど持っていますので、その中からイメージに合うものを選んでいきます。色がない場合は、新たに組み合わせて作る場合もありますね。

選んだインクを使用して、紙に触れないようにしながら風のみを利用して一通り描き終えたら、一度時間を置きます。作品から離れて見たうえで、気に入らないと感じたら1からやり直すという感じです。

私の場合は配置を考えたり、線を細かく描いたりするなど繊細な部分があるため、非常に時間がかかります。1枚仕上げるのに、長い時は1週間ほどかかる場合もあるため、エネルギーを使いますね」

 

―作品を作る際に考えていることや、大切にされていることがあれば教えてください。

「色のバランスと、自分が納得できるかどうかを大切にしています。アルコールインクアートの色を組み合わせて見た際に、まず出来上がった作品に対して、自分の心が動くかどうかが最初の判断基準です。仮にご依頼いただいている方から『それでいいです』と言っていただいたとしても、自分の中で納得がいかなければ作り直します。

見た瞬間の印象については、自分の感覚を頼りにしています。色の組み合わせと全体のバランスを見つつ、自分の目で見た瞬間に『綺麗だな』と思えるかどうかですね」

 
 

“ アルコールインクアートの魅力を広めたい „

 
 

 
 

―今後の目標について教えてください。

「アルコールインクアートについてまだ知らない方が多いので、いろいろな方に広める活動をしたいです。

現状では少しずつアルコールインクアートを始める方が増えているものの、取り組む方が増えれば展示会の規模が今よりも大きくなると思います。アルコールインクアートの世界が今以上に盛り上がれば、私たちが発信できる場も増えるはずですので、興味を持ってくださる方が増えればいいなと考えています。

また、私自身の目標としては、見てくださる方の心を動かせるような作品作りをしていきたいです」

 

―今後の作品作りにおいて、取り組んでいきたいことなどはありますか?

「アルコールインクアート以外の分野の方と、コラボなどしていけると面白いのかなと考えています。

これまでは絵だけを展示会に出していたのですが、他にもアルコールインクアートを活用した作品があることを発信しても良いのかなと感じました。アルコールインクアートの可能性について発信していくことで、少しでもこの世界に飛び込んできてくださる方が増えていくといいなと考えています」

 

―最後に作品を見てくださる方に対して、メッセージをお願いします。

「アルコールインクアートの魅力を、多くの方に知っていただきたいなと考えています。アルコールインクアートは、新しい分野のアートになるので、知らない方が多くいるはずです。

私自身、未熟ではあるもののアルコールインクアートの良さを知っていただけるように、少しずつ発信をしていきたいと考えています。紙へ触れずに風だけで描くという手法が幻想的であり、色の混ざる瞬間は本当に綺麗なので、アルコールインクアートの魅力をぜひ知っていただきたいです」

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