2023.10.16 ~ 2023.10.31
わたしにとって初めての個展です。お越しいただきありがとうございます。
抽象画を描き始めるときはぼんやりとイメージがうかぶ。
筆のむくまま描き始めてみると、うまくいってあっという間に描き上がることもある。
が、大抵は違う方向に行ってしまうことのほうが多い。それはもう迷子のように。
それでも何度も塗りつぶし、塗り重ねを繰り返す。
そのうち不意にいつか見た風景や感動、空気感をそのまま切り取れたような、“描けた”という手ごたえに辿り着く。
その過程全てが愛おしく、やめられなくて、やめたくなくて絵を描いています。
『心象スケッチ』という宮沢賢治さんの言葉にとても共感しました。
今回数点ですが彼の詩から着想を得て作品を描いています。
日常の風景や、日々の暮らしの中の好ましいものたちも少し。
どうぞご高覧くださいませ。
● 塩田悠乃|Yuno Shiota
絵を描くことは小さい頃から好きでした。
ただ、絵だけで成功できるほどの才能があるとは思えなかったので、大学まで全く絵とは関係ないことを勉強していました。
ですが、やはり、絵を描きたいと思い、子育てをしながら制作を始めました。
日々の暮らしの中で感じたことや、心動いたことを、目にうつるものだけでなく、色にのせて表現したい。
抽象画メインですが、日常のさまつな愛おしいもの、風景を描きたいのでまだまだ模索しています。
長い遠回りをしましたがわたしにとって絵を描くことは高尚な、難しいものではなく、呼吸するように自然であたりまえなことだと思えるようになりました。見る方も、自由に気軽に楽しんでいただけたらなと思います。
【略歴】
1985 年
・徳島県生まれ
2004年
・岡山大学経済学部政策学コース入学
2008年
・岡山大学経済学部政策学コース卒業
2020年
・香川県高松市にて制作活動開始
【グループ展】
2020年
・合同会社日本文藝主催
ギャラリーくぼた「平和藝術展」出品
2021年
・合同会社日本文藝主催「春の藝術展」出品