2023.08.16 ~ 2023.08.31
着物の伝統的な染色技法として知られる手描き友禅。
着物を着る機会が減ってしまった現代において、
伝統技術を日常で楽しむ手段として「着る」ではなく「飾れる」友禅作品を制作。
これまでの手描き京友禅のイメージを一新する幾何学的な抽象表現を取り入れた作品を中心に、四季を表現する暖簾なども展示。
個展名「コンポジション」は兵庫県工芸展40周年記念特別賞を受賞した作品タイトルに由来している。
● 尾崎尚子|Ozaki Naoko
江戸時代に考案された友禅染めの技法は着物という形を通して私たちの間で受け継がれて来ました。
しかし生活習慣が洋式化され、現代では着物を着る機会も少なくなってきました。
着物離れと言われて久しくなりますが、皮肉なことに海外からの観光客が増えるに従い自国の文化を再認識するようになると、着物文化も見直されるようになってきました。
私は、呉服としての友禅だけではなく、手描き友禅という技法を現代の生活空間にあったインテリアとしても制作していきたいと思っています。