「静物」古川右京
100,000円
「虚構」古川右京
80,000円
「多摩川」古川右京
150,000円
私は以前、スプレーでグラフィティをやる機会があった。そこで気づいたのはグラフィティはスプレーという面的な描写に適した画材で極めて短時間で描けるということだ。また、グラフィティにはその場のテンションでどんどんと描写を追加していく楽しさがあった。 これは細密な描写に適していて、長時間で描き、立体的な描写に優れているという油絵の具とは真反対の特性であり、綿密なエスキースから描写していく私の普段の制作とは違った刺激を受けることができた。 そこから私が普段制作しているような油絵に、グラフィティ的な要素を加えようとしたとき、油絵らしい油絵である静物画にグラフィティ的なその場のテンションで描写を追加していくという工程を加えてみたら面白いのでは無いか。そう思い、この作品を制作した。
