東郷青児は、鹿児島に生まれ、東京を拠点に二科会で活動した洋画家です。19歳で描いた ≪パラソルさせる女≫(1916年)は、初出品にして二科賞を受賞し、日本美術界で最初期の前衛絵画とみなされています。24歳から7年にわたるフランス滞在では、ピカソから独自のスタイルを貫く姿勢を学び、西洋絵画の伝統技法を研究するほか、仕事を通じて装飾やデザインも習得しました。帰国後はモダンな女性の新しい理想像を生み出し、壁画や挿絵などに多彩な仕事を残しています。
「婦人像」東郷青児
198,000円