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Artist 沙山有為 Sayama Ui

沙山有為

INTERVIEWインタビュー

風景画から宗教画まで。油絵からミクストメディアまで。溢れ出る表現欲と共に

上京して「作品を発表すること」に手応えを得た

−絵を描き始めたきっかけを教えてください。  
 
「絵を描くこと自体は昔から好きでした。元々は漫画を描くのが好きで漫画雑誌のハガキ職人(常連投稿者)だったのですが、美術大学に入学してから初めて油絵に触れました。周りの教授に恵まれ、とても伸び伸びと制作をすることができ、油絵が好きになりました。  
 
当時はピカソの影響を受け、キュビズムの作品を描いていましたね。見たものを全部描きたいという表現欲求があったので、森羅万象を表現できるキュビズムはパーフェクトな美術だと思ったんです。」  
 
−学生当時から強い表現欲求をお持ちだったのですね。本格的に作家として活動を始めたのはいつ頃からですか?  
 
「7~8年前に上京した時からです。私は地元が北海道なのですが、北海道にいた頃はギャラリーでの展示に拒否感を持っており一切そういう活動はしていませんでした。内輪の集まりのようになってしまい、作品を主役にしきれないと感じていたのです。  
 
その後きっかけがあって上京し、銀座や京橋のギャラリーに作品を置いてもらえるようになったのですが、審美眼のあるお客様が集まり、きちんと作品発表の場として成り立っているという手応えを得ました。今は作品を世に出すということに充実感を持ち継続して発表が出来ています。」

多様なテーマや技法で表現を追求する

−どのような画材・技法で作品作りをしていますか。  
 
「元々ハガキ職人としてペン画に慣れ親しんでいたこともあり、大学卒業後は油絵ではなくペン画に戻っていたんです。上京して最初の頃は、キャンバスに絵の具とペン画という、いわゆるミクストメディアの形式で制作していました。  
 
最近は原点回帰をしたくなって、油絵を再開しました。そうしたら、ああ、やっぱり楽しい!と思い出して、またはまっています。油絵の画材は、自分の皮膚感覚の延長線上にあるといいますか、手足のように動いてくれるんです。また、私はじっくりと時間をかけて描くタイプなので、乾燥に時間がかかるというのも私の個性に合っていると思います。『絵が私を待ってくれる』という感じです。」  
 
−作品のテーマにはどのようなものがありますか。  
 
「ペン画と絵の具の作品については、風景画が中心です。ふとした路地裏や軒先のような、『誰かが見たかもしれない場所』を描いています。誰しも忘れ去りそうな記憶ってあると思うのですが、ふとした風景を見た時に記憶が呼び覚まされたりしますよね。そうした『誰かのデジャヴ』に届いたら良いなと思って描いています。その風景の鮮明な線だけではなくて、空気の感覚や風の匂いまで表現したくて、ペン画の上に滲むような絵の具を重ねるというミクストメディアの手法を取っています。  
 
油絵については、宗教画が多いです。私自身クリスチャンなのですが、中世ヨーロッパの宗教画に違和感を感じている点があるんです。それは聖母マリアがほとんどの絵画で白人として描かれていること。実際はイエスもマリアもイスラエル人ですよね。そこを私は、できるだけ歴史に忠実に、聖書の福音に立ち返って描きたい。そんな思いで有色人種のマリアを描いたりしています。2000年前の中東の風土を表現したいという思いで、他にもバベルの塔やノアの箱舟など様々な場面を描いてみています。」

楽しく、健康に、描き続けること

−様々なテーマや技法で積極的に創作活動をされているのが伝わりました。絵を描いている時の感情は、どのようなものですか。  
 
「一言で言うなら『わくわく』ですね。苦しさとかはありません。私にとって描くことは、癒しでありストレス解消です。大きな油絵の作品の乾き待ちをしている時に、並行して小さなサムホールサイズの作品を描くこともよくあります。描いていないと落ち着かないのです。  
 
作品についてもどれがお気に入りというより、いつでも新作が一番好きなんです。楽しい記憶が一番フレッシュに残っているからでしょうか。」  
 
−楽しいという感情が100%なのですね。制作する上でのこだわりのようなものはあるのでしょうか。  
 
「こだわりのような、職人的な考えはあまり持っていません。楽しいという感情が伝わればそれで良いのではないでしょうか。ただその時興味があること、感じたことを表に出したいし、表現方法をどんどん追求したい。やってみたいことがまだまだあります。」  
 
−作家としての今後の抱負はありますか。  
 
「まずもって健康を維持することです。今師事している先生に、『作家は長生きしてなんぼだ。70歳を超えて初めて絵に深みが出る。』と言われたんです。その言葉にかなり影響を受けて、実際に生活習慣を見直したりしています。 そんなこと言われたら70歳までは、深みの出た自分の絵を見るまでは死ねないなと思っています。」

EXHIBITIONS展覧会情報

2022.08.01 ~ 2022.08.31

日本橋Art.jpWEBグループ展|みんなのためのアート展

  アートは理解するものではなく、感じるもの!   8月のWEBグループ展は5万円以下の作品を展示いたします。 アート作品を買うのが初めての方必見の展覧会です!...

2022.07.01 ~ 2022.07.31

GROUP EXHIBITION/2022年最新作展

  7月は、最新作をテーマにWebグループ展を開催いたします! 掲載作家の最新作をいち早く皆様にお届けできる展覧会となっておりますので、 是非、ご高覧くださいま...

東京駅 沙山有為

  • 制作年2022年
  • 技法ミクストメディア
  • 号数SSM
  • サイズ22.7×22.7×2.5cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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価格15,000円(送料・税込)
SOLD OUT

Artist沙山有為

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東京タワー 沙山有為

  • 制作年2022年
  • 技法ミクストメディア
  • 号数WSM
  • サイズ45.4×15.8×2cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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Nagasaki(2005) 沙山有為

  • 制作年2005年
  • 技法ペン・鉛筆・色鉛筆画
  • 号数3号 ( 長辺27.3cm × 短辺16.0~27.3cm )
  • サイズ29.7×21.0 cm
  • 額装なし
  • サインあり
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非売品

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胸突坂 沙山有為

  • 制作年2022年
  • 技法その他技法
  • 号数4号 ( 長辺33.3cm × 短辺22.0~33.3cm )
  • サイズ33.3×24.2×2.5 cm
  • 額装なし
  • サインあり
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Artist沙山有為

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智慧 沙山有為

  • 制作年2024
  • 技法油彩画
  • 号数4号 ( 長辺33.3cm × 短辺22.0~33.3cm )
  • サイズ33×22×2 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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価格40,000円(送料・税込)

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隷従の持つ光 沙山有為

  • 制作年2022
  • 技法油彩画
  • 号数40号 ( 長辺100.0cm × 短辺65.2~100.0cm )
  • サイズ100×70×2 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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価格400,000円(送料・税込)

Artist沙山有為

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クリアボヤンス 沙山有為

  • 制作年2023
  • 技法油彩画
  • 号数4号 ( 長辺33.3cm × 短辺22.0~33.3cm )
  • サイズ22×33×2 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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Artist沙山有為

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メデューサ 沙山有為

  • 制作年2023
  • 技法油彩画
  • 号数SM ( 長辺22.7cm × 短辺15.8~22.7cm )
  • サイズ44×15×2 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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価格60,000円(送料・税込)

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わたしが棄てた女 沙山有為

  • 制作年2024
  • 技法油彩画
  • 号数50号 ( 長辺116.7cm × 短辺72.7~116.7cm )
  • サイズ116×72×2 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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Artist沙山有為

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