独自の描法「虹彩法(こうさいほう)」で描いています。
虹彩法は、オイルクレヨン(オイルパステル)を使用し、虹の八色(通常の虹の七色と赤紫色)に白を加えた九色のみで描きます。
この虹の色の一色一色を指の腹に擦りつけ、独自の順で重ね、油で叩き潰し、擦り、削ってゆくことで、色に深みを持たせ、自然界の色彩に近づこうとする描法です。
この自然界に浸透した虹の色の一色一色に意識を通わして行くことは、自己の内面に触れてゆくことに繋がります。
そして、この虹の色と自己の内面の触れ合いを通して、肉眼には見えないが、自然界に厳然としてある、生命にみちた力に触れてゆくことができます。
この体験を広めたくスケッチ会を主催しています。
【略歴】
1958年
・広島県江田島に生まれる
1974年
・佐世保工業高校入学。同年、東京へ家出。都会の巨大さに恐れと憧れを抱きつつ一週間で戻る。
1977年~1980年
・卒業、両親の望む道へ進む。が、一年目に退職、スタントマンの道へ進む。
・日米合作[THE IVORY APE]のゴリラ役に出演。ジャックパランスとも共演。
・特撮ヒーローに抜擢されるが足が短くて怪獣役に転じ撮影中の怪我で芸能界を去る。
1982年
・帰郷後、“人間の幸せの本質”についてインスピレーションを受け冊子に纏める。
・しかし、誰一人の理解も得られず、生涯をその実現のために生きると決意。
1983年
・フォアン・ミロの作品に出会い、“愛”をモチーフに油彩画を描き始める。
1985~1992年
・上京。銀座・ギャラリーケルビームにて油彩画展開催。同ギャラリーにて個展、グループ展を毎年開催。
・しかし支援活動に溺れて多額の借金を負い、サラ金地獄に堕ちる。
・“闇”に溶けてなくなる自分と、そこから現れた“光”の内的体験をする。
・油彩画三点が、当時人気の[T・BORUN] のコンサートのオープニングに起用される。
1992~1995年
・借金返済のため栃木へ。スケッチとの出会い。
1996年
・ギャラリーオーナー。友人、親の支援のお陰で借金返済終了。
・初冬の北海道を野宿しながらスケッチして回る。そこで、地球を包み込む虹に出会う。
1997年
・生月島を訪れ、原始を感じる風景に出会い、ここにギャラリーを持ちたいと願う。
1998年~
・虹の色を重ねて自然の色彩を表現する「虹彩法(こうさいほう)」を考案。
・生月島最北端の地に捨て置かれた廃屋を紹介して頂きテントギャラリーを開始。
・「日向新しき村」松田省吾さんとの出会い。ご友人他多くの方の支援により廃屋の改修工事。
2000年~
・結婚、定住。娘を授かる。年十数回の展覧会を九州各地にて開催。
2002年
・天皇皇后両陛下御来島の際、ご休憩場所[島の館]館内にて作品展示。ご覧頂く。
2008年~
・絵で食べられなくなり画家活動を休止。様々な仕事に就く。(この間、執筆活動に専念)
2023年
・長編小説「黄金龍と星の伝説」を上梓。現在webサイト「note」に掲載中。
・仕事を辞めて絵描きとしての活動を再開。
・生月最北端の地に、ギャラリーオープンを目指して準備中。