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Artist 井口広大 Iguchi Kodai

井口広大

INTERVIEWインタビュー

ふとした瞬間にいいなと感じたものを、自分の思うままに

あの日の絵の具のうつくしさを胸に

「子どもの頃から絵を描くのが好きでした。中でも中学時代に、先生に絵を褒めてもらったことはとても大切な思い出です。ありがちなきっかけではありますが、自分にとってはとても大切な出来事でした。その後、高校時代に美大進学を意識するようになります。授業などで美術を学ぶ中で、さまざまな表現に出会ったのですが、"自分は立体物を作るのが得意ではないかな?""絵の方が楽しいかな?"と思うようになりました。その後の美大の入試では絵の具を扱う試験内容があったのですが、その時のうつくしさに完全に引き込まれたのをとてもよく覚えています」  
 
ある特定の日に、これまで触ってきたことのあるはずの絵の具がとてもうつくしく感じたという不思議な体験を話してくれた井口さん。それは美大が井口さんを歓迎する声だったのかもしれない。その日の絵の具の景色を忘れずに、現在は日本画材などを中心とした作品制作を行なっているのだそうだ。自身の制作や作風について、井口さんは次のように語られた。  
 
「今は日本画の画材を多く用いますが、薄く一筆で描いただけで魅力的な作品になる水彩絵の具に惹かれたことがきっかけでした。逆に油絵具のように絵具を厚く塗って仕上げるやり方が苦手です。建物や工業製品、自然風景など、自分が絵にしたいと感じたものを、偏ることなくモチーフとして扱っています」

使い分けと、描き分けの秘密は

「実際に見た景色を書き表すときに、いろんな色を使って華やかな画面にしたいなと考えています。柔らかくて温度がある植物や人間といったモチーフよりも、パキッとしたモチーフを扱うのが得意です。同じことを永遠と繰り返しているようなものに惹かれるし、自分もそうした作業の方が没頭できます。鉛筆画や色鉛筆を使った作品を作ることがありますが、その時には不思議と柔らかいモチーフやふわっとしたものも描くことができるんです。絵の具だとなぜかうまくいかないのですが......。不思議ですね」  
 
モチーフや画材の使い分け、描き分けの方法について興味深いお話を聞くことができた。質問を重ねるごとに、ご自分の気分や手先が向くままに表現をしていく伸びやかな感性をお持ちの作家さんなのだろうと感じるものがあったインタビュー。幅広く意欲的に作品を発表される井口さんの、過去いちばんの力作を紹介してもらうことができた。"4ヶ月網を描き続けた"というエピソードが印象的だったのでぜひ紹介したい。  
 
「力作は『交差・反復』という1枚です。大学院の修了制作で仕上げた絵で、幕張メッセの天井を描きました。これまでに書いてきた絵の中で最も大きな絵です。背景に、はじからはじまで網を描きました。同じことを永遠と積み上げていくような作業で、4ヶ月網を描き続けましたね。今も自宅に大切に保管しています」  
 

かの有名な天才画家に憧れて

「中学生くらいからピカソに憧れていました。親が買ってきてくれた歴史上の偉人を紹介する学習まんがでピカソという画家を知り、"自分も芸術家になりたい"と思うようになります。デザインなども学ぶ過程で、自分は商業的な制作は向いていないかもしれないと感じました。そこで、自分の表現したいものを突き詰めていくことを軸に制作していきたいという思いが強くなりました」  
 
出版各社が刊行している偉人の伝記シリーズを井口さんも読まれていたのだそうだ。当時読んでいた本の中で、井口さんはピカソが描いたある1枚の絵のことを知る。それは若い画家が描くにはあまりにも芸術性が高すぎる衝撃な1枚で、インタビュー中にも井口さんとこの1枚の絵について感想を語り合う楽しい時間を生み出してくれた。そうした劇的なピカソとの出会いが、当時も今も井口さんの制作のパッションとなっているのではないかと筆者は感じた。  
 
「本を読んでいた時に、ピカソが15歳で描いたという『科学と慈愛』という絵のことを知りました。その頃自分もちょうど15歳で、同い年のときにピカソはこんなにすごいものを描いたのかと衝撃を受けました。写実的かつ繊細で、完璧をなせる画家。そこからピカソは次の次元へとさらに進んでいき、幼児にかえったような絵を発表していきます。自分にはまだ"うまく描こう"という思いがあります。そのことが間違っているのかはわからないけれど、でも自分はピカソには到底及びません。多量の作品を遺した、そのエネルギーもすごいです。自分はどちらかといえば1枚に時間をかけて念入りに仕上げていく方なので、ピカソのことをほんとうにすごい人だなと思っています」

灯(あかり) 井口広大

  • 制作年2018年
  • 技法日本画
  • 号数80号 ( 長辺145.5cm × 短辺89.4~145.5cm )
  • サイズ112×145.5×3 cm
  • 額装なし
  • サインなし
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雄叫び山 井口広大

  • 制作年2021年
  • 技法日本画
  • 号数60号 ( 長辺130.3cm × 短辺80.3~130.3cm )
  • サイズ130.3×97×5 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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シーツ 井口広大

  • 制作年2023年
  • 技法ペン・鉛筆・色鉛筆画
  • サイズ72.5×53×3 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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岩船山 井口広大

  • 制作年2024年
  • 技法日本画
  • サイズ25.5×18×2 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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噴水 井口広大

  • 制作年2016年
  • 技法日本画
  • サイズ50×65×2.5 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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晩夏の海 井口広大

  • 制作年2023年
  • 技法ペン・鉛筆・色鉛筆画
  • サイズ53×72.5×3 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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構成4 井口広大

  • 制作年2019年
  • 技法日本画
  • サイズ65×50×2.5 cm
  • 額装なし
  • サインあり
  • 特記事項状態良好
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構成3 井口広大

  • 制作年2024年
  • 技法日本画
  • サイズ26×36.5×2 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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構成2 井口広大

  • 制作年2024年
  • 技法日本画
  • サイズ36.5×26×2 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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構成1 井口広大

  • 制作年2024年
  • 技法日本画
  • サイズ42×59.5×2 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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共生 井口広大

  • 制作年2024年
  • 技法日本画
  • サイズ65.5×91×1 cm
  • 額装なし
  • サインなし
  • 特記事項状態良好
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晩夏の海 井口広大

  • 額装なし
  • サインなし
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