INTERVIEWインタビュー
間桜舟インタビュー
指導や個展への興味があり書道家として活動
―書道を始められたきっかけについて教えてください。
「小学校1年生の時に、両親にすすめられて書道教室に通い始めたのがきっかけです」
―大学は書道部で活動していたとのことですが、書道は小学校1年生の頃からずっと続けていたのですか？
「大学は地元を離れることになったのですが、それまではずっと書道教室に通い続けています。大学では書道部の一員として活動する一方で、書道教室もオンラインで続けていました。通信制のようなイメージで、作品をオンラインで送り、その後添削をしてもらう流れです。夏休みや冬休み期間は地元へ帰るので、その際は書道教室に通っていました」
―書道家として活動されるようになった理由を教えてください。
「自分の個展を開いたり、書道を教えたりしたい気持ちがあるからです。以前、有名な書道家さんの個展を見に行った時は、その人みたいになれるかはわかりませんが、自分もやってみたいと思いました。
また、Instagramで作品を投稿していたことも、書道家として活動するきっかけにつながっています。Instagramでは自分で好きなように作品を書いて投稿していたのですが、その後ダイレクトメッセージにて、日本橋アート様を含めてさまざまなご案内を受けるようになりました。
将来的には書道を教えられるようになれたらいいなと思っており、師範免許を取るために1回だけ試験を受けたこともあります。師範になれるかはわかりませんが書道を続けたい気持ちは変わらず、個展への興味などもあり書道家として活動するようになりました」
書道アーティストとして魅力を伝えたい
―書道の魅力はどこにあると感じていますか？。
「書道を続けるうえで、わかりやすい魅力としては字が綺麗になることです。
あとは、文字を通じて心が落ち着けられることではないでしょうか。私は書くことが好きだからか、書道に取り組んでいる時は心や気持ちが安定します。
文字にはその人の性格や、感情が表れやすいと言われていることをご存知でしょうか。焦りがあったり疲れていたりすると文字に表れる一方で、感情が筆に伝わることで良い作品ができる場合もあります。
また、同じ字であっても書く人やタイミングによって文字の印象が変わるところは、書道ならではの魅力と言えるかも知れません。私自身、自分の作品を通じて実感している部分でもあるため、書道家としてこれらの魅力を発信していきたいですね」
―今後、書道家としてどのように魅力を発信していきたいなど、イメージしている姿はありますか？
「書道アーティストとして活動したいのですが、まずは書道という文化自体を広げていきたいです。最近では自分の人生観を語るような、文字を書くことがあります。その際に、道しるべとまでは言いませんが、私の作品を通じて少しでも前向きになれるきっかけがつくれたらいいなと考えています。
自分で書道を続けたり、誰かに教えたりすること自体は素敵なことです。ただ、それだけでは影響を与えられる範囲が広くはありません。ですので、書道アーティストとして作品を発信していくことで、多くの方に見ていただけたらと考えています」
自分の感性に従って気軽に楽しんでほしい
―書道アーティストとしての活動に加えて、作品作りを通じて今後取り組みたいことがあれば教えてください。
「私自身、書道について学び続けていきたいです。先々、教える立場になりたいと考えているのですが、現状ではまだ力不足だと感じています。
今は自分で自由に書いているだけであり、人に教えるためには学ばなければならないことが数多くあります。ですので、書道における幅広いジャンルに挑戦したいです。具体的には、学ぶうえで書道の基礎がつまっている「関戸本古今集」に取り組みたいと考えています。」
―最後に作品を見てくださる方に対して、メッセージをお願いします。
「自分の感性で、書道を楽しんでほしいとお伝えしたいです。書道と聞くと、字が綺麗になっていかなければいけないというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
ですが、私としてはそのように思う必要はないと考えています。書道は作品を見た際に、人によって受け止め方が違ったり、好みがあったりして当然です。そのため、書道に正解や不正解はありません。自分の感性に従って気軽に楽しんでいただきたいですし、私の作品を通じて書道の魅力が伝えられたらと考えています」
