ひとつの芸術作品にはふたつのレイヤーが存在します。目に見えない霊妙な次元と、目に見える物質的な次元です。
作家は制作に当たっては物質的な次元に依って立ちながらも、己が直観した霊妙な次元を表象しようと制作に取りかかります。その行為の痕跡を直に描いたのが抽象絵画であると言うこともできると思います。目に見えないものを描くということが私の作品のテーマであり、ゆえに猫や花のように名付けられる具体的な何かは存在していませんが、私が直観した霊妙な次元の存在を感じ取っていただくことができれば幸いです。
【略歴】
1976年
・東京都生まれ
1998年
・早稲田大学第二文学部思想・宗教系専修入学
1999年
・早稲田大学第一文学部東洋哲学専修転部
2003年
・早稲田大学第一文学部東洋哲学専修卒業
【グループ展】
2011年
・FUURO「ケルビーム展」