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Interview: 長山太一

世界に挑戦し続けるアーティスト

 

簡単に自己紹介をお願い致します。

 


 
初めまして、わたしは高知県の漁師町で抽象画を描いています。
作品のコンセプトは、心で見る抽象画。
落書きから初めたのが、2016年の10月、今年でまる4年目です。
経歴は20歳以降、魚の仕事に携わっていました。切り身を切ったり、刺身を盛ったり、サワチを作ったりしていました。
 

どのような経緯で画家になられたのでしょうか?

 
高知のアンパンマンミュージアムで、まど・みちおさんの、抽象画展を見たのがきっかけで、これなら私にも描けるかもしれないと思い立ち、絵を手探りで描き始めました。
 

抽象画の魅力はどんなところにあると思いますか?

 


 
やはり、冒頭の言葉のコンセプトのように、心で見る絵なのではないかと思います。意外と抽象の世界は人の心や自然、周りの身近な所にも沢山見え隠れしていて、見るものの心理状態によって、見方が変わるのでカメレオンの色彩のように、変化するところではないでしょうか。
 

作品にはどのような想いを込めていますか? 

 
言葉にならない想いをいつも込めています。意味を求めるものが全てではなくて、詩と同じように感じることが大事だと思っています。
 

画材のこだわりなどございますか?

 
基本あまりこだわりはないのですが、今安定して必須なのは顔彩のパールですね。決してアクリルのような華やかさはないけれど、控えめな日本の舞妓さんのような良さが顔彩や日本画の画材にはありますね。
 

初めて作品を発表したのはいつ、どんな時でしたか?

 
絵を描き始めて5ヶ月目に誘われた、作家・早坂類さんのRANGAI展でデビューしました。以降は、RANGAIのメンバーの一人として、頑張っています。
 

小さいころから絵を描くのが好きでしたか?

 
描くのは好きでも嫌いでもなかったです。でも、徳島の大塚国際美術館には34歳から37歳までの期間ですが、癒しを求めて毎年行っていました。最近はなかなか行けないけれど、また行きたいです!
 
 

印象に残っている展覧会や出来事はありますか?

 


 
一番最初のRANGAI展でした。絵を買ってくださった方と写真を一緒に撮ってくださったり、7枚の絵が売れた時は本当に夢なんじゃないかとホッペタをつねりました。笑
 

作品を作る上で大切にしていることはありますか?

 
いかに感情をいれずにフラットな気持ちで描けるかを念頭にしています。ざわついた心の気持ちで描く絵は見る物を不安にさせるから。音楽は必須ですね。山出和仁さんという素晴らしいアーティストの方に作曲編曲してもらった ”瑞鳥”を聴いたりして描いたりしています。
 
 

影響を受けた画家さんはいますか?

 
フェルメールやゴヤ、ゴッホなどですね。日本なら、間違いなく、小松美羽さんです‼️彼女と同じ舞台に立ちたいです。
 

画家として最もうれしかった時、最もつらかった時は?

 
嬉しかった時は、InstagramやFacebookなどで、こんな私を見つけてくださった方々との出会いや、購入してくださった方々とのお話ですね。辛かったことは、膠原病もあるので、体調と心のリンクが難しいことです。
 

絵を描くヒントを得るために何かしていることはありますか?

 
いろんな物を目を閉じて感じる事や聴くことを意識しています。季節の変わり目や、鳥の囀り、虫の声、人の噂話より、そちらを聴く方が人は本来の力を出せると思っています。
 

今までの作品で最も「自分らしい!」と思う作品があれば教えてください。また、そう思う理由なども教えてください。

 


 
世界に一つしかない私独自のかきかたで描いた、金剛夜叉です。うねりのある、世界観は生きた物を連想するように描いています。長山太一 金剛夜叉で検索して頂ければ幸いです。

いかにリアルに魅せるかを念頭において、描いているので、ジッと見ていると動き出しそうな感覚があります。
 

現在、力を入れて取り組んでいることを教えてください。

 
小さな絵の可能性を広げたい!手にとって飾って頂きたい想いで力を入れています。
 

最後に、今後の作品制作に向けての想いをお聞かせいただけますか?

 
世界で活躍するために体調が悪くても描いたりしてきました。障がいという持って生まれたことを前に打ち出して、苦しくても頑張れるんだよっていう想いをこれからも伝えていきたいです。
 
 
 

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