2024.04.01 ~ 2024.04.15
荒び sabi:
老朽廃滅が進むことにより、それそのものが持つ価値が増大するのではないか。形而上学的実存性の予感が現れる。それは主体(私)も客体(私以外)も同じこと。
● HANAMURA
私が描きたいのは”個々の内省により現れる美”です。
私の絵画作品がアートになり得るのは、誰かに鑑賞され、その鑑賞者の内面で美的経験が引き起こされる瞬間です。
子供の頃から光と色の変化に惹かれ、ほとんど毎日のように絵を
描きながら育ちました。幼少の頃の最も古い記憶が、電車の中の景色が午後の陽光によって変化する様だったのを覚えています。
服飾デザイン学校を卒業後、服飾デザインやグラフィックデザインを仕事にしていました。30歳になった時に観たドキュメンタリー映画『ディオールと私』に登場する人物の
「涙が出るほど美しい」という言葉に強い羨望を感じ、それから「美しいとは何か」を追うために美学の勉強をした後、結果として絵画制作に至りました。
現在は油彩作品を制作しながら、誰かの”涙が出るほどの美しい”を作り出すことを模索しています。
【略歴】
1984年
・神奈川県生まれ
2007年
・エスモードジャポン東京校卒業