簡単に自己紹介をお願い致します。
立教大学卒後、セツ・モードセミナーへ。 イラストレーターとして活動後、画家に。
国内では銀座や原宿を中心に新宿、中目黒、大阪、長野で個展・グループ展多数。 韓国、NY、LA、イタリアなどの海外展示多数。 2019年に台湾高雄アートフェアに参加。
初めての作品発表はいつ、どのような時でしたか?
20代からイラストレーターやグラフィックデザイナーの仕事をしつつ、大学美術部のOB展に、20号ほどの自由な絵画作品をずっと出していました。
画家としての初個展は2016年6月、原宿のカフェドディアナギャラリー。
制作する上でのこだわりを教えてください。
現代に生きる感覚を、抽出し濾過して俳句のようにギリギリのエッセンスで表現したい。自分の中のDNAに向き合いながら、今の新しい時代表現を目指して制作しています。
現在、力を入れて取り組んでいることをお聞かせください。
今まで画材は、アクリルがベースでしたが、アキーラという、水性アルキド樹脂の絵の具も使い始めて色彩が深まりました。研究しつつより作品の幅を広げたいと思っています。
11月には、銀座のギャラリーあづまで企画展があるので、その準備にも力を入れています。
作品にはどのような想いを込めていますか?
「生きる歓び」です。
自分自身が、3.11のこと、そして両親の介護生活を通して「生きるためには希望の光が必要と強く思うようになりました。
女性を描かれた作品が多数ございますが、女性を描くようになったきっかけや経緯などはございますか?
学生時代演劇をやっていたこともあり、人の表情に興味がありました。眼差しや想いというものは、何も言わずとも視覚によって他人に伝わります。男性も描いているのですが、自分が女性であることから、思い入れしやすいのは女性になりますね。女性の美しいファッションにも触発されます。ファッションとアートのコラボを目指して、2018年に東京ビッグサイトでの「ファッションワールド」という展示会にも出展しました。この時のご縁でオリジナルスカーフやハンカチを作らせていただいています。
こだわりの画材を教えてください。
現在は、アクリルの他にアキーラ。パステルも大好きです。
印象に残っている展覧会や出来事はありますか?
「松本竣介展」「ルドン展」「三岸節子展」
最近では「ピーター・ドイグ展」
作品を制作する上で大切にしていることはありますか?
日頃のインスピレーションと描きすぎないこと。
影響を受けた画家さんはいますか?
長沢節、有元利夫、熊谷守一、ゴッホ、ホックニー、ボナール、三岸節子、ピカソ、マチス、奈良美智、棟方志功、ルドン ほか多数。
今までの作品で最も「自分らしい!」と思う作品があれば教えてください。また、そう思う理由なども教えてください。
「自分らしい!」というのはすべての作品がそうですが、特に公募団体の現展で初入選した「GIFT」は私の原点の想いが込められています。
「GIFT」は神様からの贈り物。すべての人が持つ「才能」です。それを開けるかどうかは自分自身に委ねられています。
最後に、今後の作品制作に向けての想いをお聞かせいただけますか?
2016年の個展から走り続けて、今年11月には17回目の個展を開かせていただきます。
来年も、学芸大と銀座で個展が決まっています。
コロナで不安感で沈みがちないまだからこそ、アーティストにできることがあるように思います。希望の「光」となる現代のアートを模索していきたいと思っています。