2020.12.17 ~ 2020.12.23
覚的に欲求不満がある。
私のとらえる視界は美しい。
その視界を、己の内に摂取したいという欲求がある。
私がとらえる視界の中で、最も興味をひくのは、どうやら色彩であるらしい。
視界も色彩も、直接的な摂取は不可能なため、
実際に触れることのできるキャンバスや絵具を使い、消化してみる。
消化された画面は、欲求を満たしたあとの、残り香のようなものではない。
私の創る画面を、個々の人間がまた別の視覚でとらえる。
その視覚に、何かを摂取(または接種)することができたら、新しい化学反応が起こる。
この現実世界が、建物が増築されるように、「何か別」の方向へ、広がっていくのではないか。
この世界は、まだ完成していない。
私が創る画面も、色彩と同じく有機的で流動的なものであってほしい。