あらゆる鳥、獣、魚、動物人間そして人間たちが、
ゆるやかに天に昇っていく道を延々と旅している。
それは苦なのか楽なのか、一匹一匹の顔を見てもよく分からない。
寓意的な世界を描いてみました。

(キャンバスにアクリル絵具)

木のような土をこね上げた高層建築に住み、
浮かぶクジラを乗り物がわりにし、自らも空を飛ぶ鳥人たちの街。
真に自由な彼らは鳥なのか人なのか。
鳥のふりをしているのは、彼ひとりなのか？

(第10回リキテックス・ビエンナーレ奨励賞受賞作品)
(キャンバスにアクリル絵具)

水中を自由に泳ぎ住まう魚たちと、空を自由に飛び回る鳥たち。
お互いの世界をのぞき見たり、また少しの干渉はできるが、
決して行き来はできないという不思議な関係を描いてみました。

(キャンバスにアクリル絵具)

どこかの時代、どこかの世界には確かに存在した、幻の都市の遺跡。
見たこともない大きさの亀は、人跡未踏の黄土色の霧の森深くにいるようです。
子どものころ、神話の都市や幻の湖の実在を証明した、
シュリーマンやヘディンの伝記をバスの待ち時間に何年もかけて読んだのが、
今でもとても心に残っています。

(キャンバスにアクリル絵具)