Statement

人が生きていた証とは何か。
人間の歴史とともに、数多くの遺跡が発掘され、そこには、太古の人々の暮らしがありました。人が姿を消した後に残るもののうち、象徴的なものの一つが、様々な建物です。
そこに集う人、生活する人、文化、様々なものを読み取ることのできるものとして建物があり、それは人が生きていった後に残すものだと考えます。
街並みを描くことは、そこに住む人々の生活を描くこと。街を描くことで、人々の暮らしを描こうとすることが村上耀子の試みです。
描く街並みには、人の姿を描かないことで、鑑賞者が想像できるような空白をもたせています。人に見ていただくことで、絵の世界が完成します。

そして、自分の感じ考えること、空想での遊びを自分の内側から自分の外側の世界へ出すことに面白さを感じ、自身の空想する世界を描き起こしている。
以前より取り組んでいる街並みの世界と、空想の世界を合わせた独自の世界観を描きます。
ファンタジー感が色濃く、自身の内側の空想を描き始めた起点となる作品、「エラのある兎」を収録しました。
空想×街並みの世界を展開していく始まりとなる個展です。

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