flower artist Masako
花と異素材を用い、植物が本来持つ造形性と物質の対比から生まれる構造美を探求するflower artist
フローリストとしての実務経験を基盤に、花を装飾的要素としてではなく、線・量・重心を備えた造形素材として捉え、平面・立体・空間へと展開している。
2002年よりフローリストとして働きながら花のデザインを学び、資格を習得。
2010年にパリへ短期留学。
MOF受賞者 Muriel Le Couls 氏に師事し、フランス政府認定ディプロマを取得。
2016年より都内を拠点にフラワーアーティストとしての活動を開始。
以降、国内外の美術館、公募展、国際サロンにて作品を発表している。
花は、最も身近でありながら、極めて不安定な素材である。
枯れ、変化し、留まらない存在であるからこそ、私は花を「飾るもの」ではなく、「構造を持つ物質」として扱っている。
私の作品は、花と異素材を組み合わせることで生まれる緊張関係を軸としている。
柔らかく、生命を宿す植物と、無機的・異質な素材とを対峙させることで、形、重さ、線、空間のバランスが露わになる。その過程で、花は感情や象徴から切り離され、純粋な造形として立ち上がる。
フローリストとして培った素材理解と構成力は、私の制作の根幹である。
しかし目的は「美しく整えること」ではない。
花という存在が持つ不確かさや強度を、構造として可視化することにある。
生きていること、存在していること、その一瞬の緊張。
私の制作は、その境界を形に留める試みである。