趣味の書を活かした作品です。
古代の歴史を紐解くと、字の起源は落書きのような絵からだそうです。
おそらくは、人が気持ちを伝えるために自然と始めたことが絵のようなものに、そして字に発展したのだと考えられます。
この作品は月の異名からヒントを得ました。
中秋の名月の満ち欠けを、万葉の人たちはそれぞれの形の月に名前をつけて楽しんだそうです。
寝待ち月とは十五夜の満月から5日後くらいの月と言われます。月の出も日を追うごとに遅くなり、とうとう寝ながら待ってしまったよ、と和歌の中でも歌われました。
この作品は見る人によっては、絵のようでもあり、字のようでもあり、また様々な形にも変わります。飽きのない、無限の楽しみを見つけて頂けたら幸いです。
作品本体は11×11ですが、バックボードを含めたサイズで登録しております。
ボックス額19.5×19.5 奥行4.5で額装しています。

| 素材 |
和紙　墨　水を多く含ませて描いたものを
裏打ちし、木製パネルに水張りして外郭を黒い水張りテープで止めました。
額装はボックス額に収めました。
作品の背景になるバックボードは水彩紙に自作の染料で彩色したものを貼っています。
これは紫蘇の搾り汁を使っています。
市販の絵の具にはない、柔らかな黄色が出せました。月の光のようなイメージです。
作品本体は木製パネル11×11 ですが、バックボード16.5×16.5 と一体になっており、それを含めたサイズになっております。
ボックス額　19.5×16.5 奥行4.5 です。

| キーワード |
#抽象画　#和・和風　#夕方・黄昏　#秋　#モノクロ　#水墨画・墨絵・書