キャンバスに向うと、わたくしの意志を超越して腕が勝手に動く瞬間がある。何者かがわたくしの手を使って、この世界に何かを伝えようとしているのかと感じる瞬間。画面の中で、わたくしの手を通して生み出された曲線は自由に踊り出し、色彩は音楽を奏で始め美術と音楽がキャンバスの中で巡り逢う。意識の奥にある遠い記憶と想起……人間の魂が生まれる前に見てきたイデアの表出なのか。 “自分の意志”で選択している(と思っている)様々行動も、ある必然的法則性に操られているのかもしれない。それを認識するとき、その間に潜む営みを表現しようと、わたくしは筆を持つのかもしれない。
【略歴】
跡見学園短期大学生活芸術科卒業
京都造形芸術大学美術科洋画コース卒業
京都造形芸術大学大学院修士課程卒業
現代美術家協会会員 日本美術家連盟会員
2022
・春が私を迎えに来た~Art Gallery Café 茶々華・下総中山
・TEKONA~燃える愛~話飲茶屋 ”つぎはし”・市川真間
2021
・森羅万象の鼓動~淡路町caféカプチェット・ロッソ
・ラビアンローズの香り~ギャルリー志門・銀座
・からくれなゐににほえり~Galleria Caffe U_U(ガレリア カフェ ユー)茗荷谷
2019
・異次元への扉~ちばぎんひまわりギャラリー・日本橋コレド室町
2018
・青・蒼・碧~ギャラリーSOLEIL・京橋