生命が冬の眠りから目覚めて蠢き出す春
生命が泉の様に湧き出し、生命の讃歌を高らかに歌っているような作品です

この作品は、大学の卒業制作で描きました
キャンパスの裏地をうすく溶いたジェソとアクリルで染めた後、そこに出来た染みを手がかりに描いていく私の独特の作風はこの作品から始まりました。

右下の葉牡丹から次々とイメージが湧き上がり、様々’な生きや植物を薄墨で輪郭を描き出す行程は絵を彫り出していくような感覚です
初めから構図を決めて描くわけではないので
その時その時のインスピレーションを大切にして描きます

自由に絵筆が動く時はまるで何者かに描かされているような感覚になります
その感覚がたまらなく好きです

裏キャンパスで描く私の作品は、絵の具が淡く広がり、全体的に古風な落ち着いた色彩になります
全てを描き切らず、未完の美も大切にしています

生命の廻りの神秘性や生命への讃歌をこれからの自分のテーマとしていきたい、その出発点となった作品です

｜素材｜
裏キャンパスにジェソ、アクリル、墨、胡粉

｜キーワード｜
#植物画　#ファンタジー・幻想　#自然　#昆虫　#紫｜パープル　#橙｜オレンジ