二紀会準会員・日本美術家協会・九大美術会会員
理学部地質学科出身ですが,小さいころから絵を描くことが好きで独学で絵を制作してきました。
ヒトと地球・宇宙との関わりを軸にしています。
Obara Hidetakaは1964年福岡市に九州大学理学部教授の父親とボランティアで小さな図書館を運営する母親との間で,学術・芸術豊かな環境のもとに生まれた。祖母は戦後まもなく当時珍しい女流画家として活動し,Hidetakaは物覚え付かぬ頃から画廊巡りに祖母に同伴していたという。彼は小学校の頃から部活動などで美術に親しんで,高校の美術部では顧問にデッサンの基礎を徹底的に教わることになる。
大学受験のとき,理科の道へ進むか美術への道を進むか選択を迫られる。彼は迷った末,理科の道を選んで父と同じ九州大学理学部地質学科へと進学する。しかし,彼の絵に対する愛情は冷めることはなかった。大学の美術部で部長を務めながら,福岡美術連盟や九州文化連盟などで活動を広げていった。彼は当時広がり始めたアクリル絵の具に関心を持って写実的な絵画表現を独学で,ときには友人たちと議論しながら学んでいった。その頃から「地球」や「宇宙」を絵画の主題にしていくようになる。当時地元で行われた「長岡秀星展」や全国的な「SFブーム」も彼には大きな刺激となった。
彼はその後,私立中学・高等学校で地学の教鞭をとるが,大学時代の恩師が個展を開いた際に個展を勧められ,その後福岡の地元で個展を続けていく。彼の絵は写実をメインとしながらもどこかファンタジックであったり,メッセージが込められていたりする。それは地球への愛情,宇宙への愛情そしてヒトへの愛情にどこかつながっている。その画風に顔なじみの画材屋から「二紀会」を勧められ,活動の場は二紀会の二紀展へと移っていく。
2011年3月,地学教師であった彼は東北大震災に驚愕し,現地取材をしながら「自然災害と祈り」をテーマにしていく。彼はその後,九州北部豪雨や熊本地震など各地を取材して作品を作り,さらにはコロナウイルスやウクライナ危機なども取り上げていく。写実にこだわる彼はトレーシングペーパーを使ったり,プロジェクターを使ったりしながら下絵づくりをしていたが,現在はDAZ3Dという3Dソフトを使い,巨大プリンターとともに100万円以上をその制作に投じた。コンピューターの中で絵の風景を3Dで完全に作成してそれをキャンバスに転写,アクリル絵具と油絵の具で彩色するという独自の手法にたどり着いている。
彼の興味・関心は今,気候変動を始めとした地球レベルの環境問題に移っている。地球が壊れかけているのに人類どうしが戦争などやっている場合ではないという声が聞こえてきそうである。フェルメールの愛した小部屋を模した部屋を3Dで作り,彼の絵をオマージュしながらSDGsの各テーマを一つずつ作品にしていく試みを行っている。
最近では彼は青木茂記念大賞展に連続入選,二紀展,九州二紀展で奨励賞を受賞,二紀会の準会員推挙を受けた。さらに自分で工房を設立して本格的な活動を始めようとしている。彼が地球や宇宙を愛する限り,彼の創作活動はとどまるところを知らないであろう。
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