松澤麗Web個展
フランスの花鳥風月

人生後半戦に差し掛かりました。私と日本画との関係も長くなります。
画家としてたくさんの試みや冒険的な絵も描いてきた経験から今回の個展では分かりやすい日本画を意識しました。
日本画の画材は扱いがとても難しく自然界の美しさを写実的に描くことは単純そうに見えてそうではありません。
シンプルであればある程、難しいもので岩絵具が持つ綺麗さをそのまま皆さまに伝える事が私の表現と思っています。
私の目と手を通して作るものが心に留まる絵、また見たくなる絵であれば光栄です。

● 松澤麗

制作工程を言語化する事で最初から終わりまでを迷いなく、効率よく制作を終える事ができる様になりました。
日本画は絵画の中でも難しく、私はそれをフランスで制作発表しているのでフランス語で大体の流れを説明すると言う、日本語でもままならないのに何故かこの地フランスを選びなまりだらけのフランス語で日本画の工程だけは伝えています。
絵のもつ精神性や伝えたい事は美意識の高いフランス人にきっと伝わっている事と思います。
私は油絵もやりましたが、幼い頃に書道を習っていた事もあったからか、紙と墨の接触、水性の柔らかい感触が好きで、それに加え自由な色彩の世界、それが私が日本画を好きな所です。

【略歴】
1979年
・千葉県生まれ
2002年　
・多摩美術大学大学院美術研究科　修了
2002年
・創画展初入選
・堀越泰次郎記念寄金拝受
2011年
・フランス留学
2015年
・ギャラリーValerie Eymeric 個展　フランスリヨン
2017年　
・美術館　Grange sauvette 個展　オートサブォワ　フランス
2018年
・ギャラリーValerie Eymeric 個展　フランスリヨン
2021年
・ギャラリーValerie Eymeric 個展　フランスリヨン
2022年
・リヨン領事館事務所　個展