花や月、そして人。
私が惹かれるモチーフは現実に存在しながらも、どこか現実ではないような曖昧さを宿しています。
水彩やデジタル、キャンバスなど表現方法は異なっても、一貫して大切にしているのは「色を重ねること」です。
薄く重ねた色の層は、深みや奥行きを生み、ときに静かな闇や、言葉にならない感情の気配を滲ませます。
夢と現実、記憶と空想、その境界は曖昧で、人によって見える景色も様々なことでしょう。
作品を通して何かひとつの答えを示すのではなく、それぞれの心に浮かぶ感情や物語を大切にしていただけたらとても嬉しく思います。
この「花幻月色」が、見る人それぞれの中にある景色と静かに重なる時間となりますように。