私たちは色によって世界を感じています。
朝の光のやわらかさ、夕暮れの温度、雨の日の静けさ――
同じ風景でも、色が変わるだけで受け取る印象は大きく変わります。
作品においても、色は単なる飾りではありません。
空気感を生み、距離をつくり、感情を伝え、ときには形以上に作品の印象を決定づけます。
本展 「Colors ― 色彩のコンポジション ―」 は、そんな“色の力”に焦点を当てた展覧会です。
鮮やかな色で画面を構成する作品、繊細な色の重なりで情景を描く作品、
モチーフを超えて色そのものが印象に残る作品――抽象・具象を問わず、色彩を大切に制作する作家の表現を紹介します。
同じ「赤」でも感じ方は人それぞれ。
作品ごとの色の選び方や組み合わせには、作家の感覚や経験が表れます。
多様な色彩表現がひとつの空間に集まることで、それぞれの作品の魅力がより鮮やかに立ち上がる場を目指します。
色で語ることを大切にしている作家の皆さまにとって、自分の作品の個性を見つめ直し、新たな発見につながる機会となれば幸いです。