『悠紀』は、ベルリン在住のアーティストMakiと東京在住の版画家Yukoによる木版画シリーズです。このプロジェクトは、Makiがドイツをはじめとする世界各地で出会った友人たちの肖像を描き、それを東京のYukoに送り、木版画として仕上げるという長い距離と時間を経た共同作業から成り立っています。
制作を続けるにつれ、このプロジェクトは、MakiとYuko、そして友人またその家族たちとの深い絆を象徴するものへと変わりました。Makiが描いた人物の特徴や背景を元に、Yukoはその人をイメージして制作し、まるで遠く離れた土地にいる彼らと間接的に友達になったかのような不思議な感覚が生まれます。これを通じて、一人一人が持つ個性や存在の大切さを再認識させられます。
このプロジェクトは、木版画であると同時に、異なる文化、世代、背景を持つ人々を繋ぐ架け橋とも言えるでしょう。改めて『悠紀』の木版画シリーズが持つ意義を多くの方々に伝えることができれば嬉しく思います。
【個展】
2025年
・2月 Gallery Conceal Shibuya「悠紀 – Portraits of our friends」