祖父が描く水墨画に触れ、絵本の蔵書に囲まれて過ごした幼少時代でした。絵は描くのも見るのも好きで、高校時代は油彩画にも傾倒しましたが、進路に美術の選択肢を入れませんでした。
逆説的ですが、好きなことを仕事にすることの是非みたいな、好きなことを仕事をしてしまうと逃げ場がなくなるとか、色々な方のご意見を聞く中で、仕事というのは難しいものなのだなと、子供心に思っていました。私にとって絵は大事なものでしたので、仕事は仕事として別にしたほうがいいと判断しました。私はコツコツ勉強するタイプだったので、四年制大学に行ってしっかり勉強して就職し、大事なプライベートの時間で絵を描こうと思いまして、仕事とあえて結びつけないようにしていたところがありました。