過去の作風はまったく違います。仏教も、たしかに実家が〇〇宗といったことはありましたが、とくに敬虔に信仰していたわけでもありませんでした。今のような墨絵にも、まったく触れませんでしたし、創作自体は幼少から好きでしたが、描きたいものも単純に美しい女性などで今と全く違いました。
若い頃はイラストレーター、グラフィックデザイナーでもあり、ロゴデザインやイラスト作成をしていました。絵を描く場合、どちらかといえば女性が好むような、化粧品デザインのようなオシャレな作風が多かったです。多くの人がシンプルに美しいと思うもの、たとえば甘美なエロスを含んだ若く美しい女性であったり、西洋絵画的な写実的な絵もたくさん描きました。
ところが、ある時を境に何かを描きたいという衝動が完全に消失したのです。気持ちが乗らないどころか、もう筆を握るのも吐き気がすると。他の音楽や映画などを始め美術作品さえ殆ど楽しめなくなってしまい、自分はクリエイターとして一回は完全に終わったのだと思います。