“○”
と見て、何と読みますか?
2003年の妹との二人展以来、初めて個展を開いた2025年3月。ここから制作活動に力を入れようと決め、タイトルを”○”としました。
スタート地点の「ゼロ」
座標軸の原点である「O」
何もない状態の「空(くう)」
・・・
書の作品は文字を用いるため、文字自体の意味が観る人の解釈の助けにもなるし、反対に妨げにもなります。毛筆を用い、墨の潤渇、線の太細で変化をつけながら空間を切り、語意以上の何かをどこまで表現することができるかを私は常に追究し続けています。
どうぞ、解説を読まずに作品自体をご覧ください。それぞれの作品から皆様ご自身が「書意」を発見していただけましたら幸いです。