レシートを用いた織物の制作を通して、消費社会に存在する自身の姿や、人々の労力によって成り立つ都市の姿を可視化している。またそれらを通して、自身の存在の不確かさや都市の脆弱性を表現している。
レシートは自身が消費したものの履歴であり、同時に誰かの労力が買われた履歴でもある。そして、その感熱紙に印字された文字は消え、やがて一枚の紙切れへと変わっていく。
そういった時間とともに変わりゆく素材へのまなざしを、身近な日々の営みに重ねあわせ、非永遠性、劣化、時を重ねることの中に普遍的な美しさや悲しさを見出している。
【略歴】
1994年
・兵庫県神戸市 生まれ
2020年
・京都市立芸術大学大学院 美術研究科工芸専攻染織 修了
【個展】
2021年
・DESIGN FESTA GALLERY(東京)「Self-portrait」
2022年
・KUNST ARZT(京都)「都市のポートレイト」
・KUNST ARZT(京都)「都市のポートレイト」
・大枝土蔵(京都)「Weave」
【グループ展】
2021年
・巡回 「紙わざ大賞入賞作品展 」
2022年
・Central Museum of Textiles in Lodz (ポーランド)「17th International Triennial of Tapestry Łódź 2022」
・藤樹の里文化芸術会館(滋賀)「現代美術作家展ニュー・ロケーション -点線とのりしろ-」
・池田市立ギャラリーいけだ(大阪)「第47回近代日本美術協会大阪支部 小作品展」