
「絵のテーマは、、、花が好きです。花の持つ色のパワーとか、その造形の美しさって凄いなと思うんです。お花屋さんにもよく行くんですよ。自分で選んでアレンジして。でも、それをそのまま模写するのではなく、花を眺めたときの気持ち、そこからインスパイアされたものを描いています。心象ですね。心の目で見たものに仕上げています。
花に始まって、空とか風とか光とか。改めて観察すると感動することが多くて。自然の美しさを自分で解釈して描いているという感じです。」
横木さんの作品は、実在するものを具体的に描く「具象画」ではない。自分でアレンジした花や撮影してきた風景というモデルを、心の目で見て描く「心象画」だ。
たとえば秋が深まっていく季節の印象を描いた作品があれば、
ある日の印象深い晴天の空の輝きを表現した作品もある。この作品は海外のコンペティションで芸術功労賞を受賞した。
モデルを見て受けた感動をキャンバスに筆でのせる。心の昂ぶりをそのまま表すように絵の具は厚く盛り上がる。
「アクリル絵の具にメディウム(絵の具のテクスチャーを変化させる添加剤)を混ぜて素材感や立体感を出しています。立体感のあるアーティスティックなものに魅了されるし、それを表現したいという気持ちが凄くあります。」