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Interview: 三谷紀子

「天、地、人」の輝きを描くのが楽しくてたまらない

 

簡単に自己紹介をお願い致します。

 
金沢美術工芸大学油絵専攻を卒業後、小学校教員になり、5年後に退職。子育てが一段落したころ、私立中学の美術科講師などをして、36才の時、かねてより描いてみたかった日本画の教室に通いはじめ、日本画を描くようになりました。
個展3回、2人展1回、春の院展に1回入選、新日春展に2回入選。
とにかく好きで描いています。
 

絵を描き始めたきっかけはなんですか?

 
子どものころから、ただ描くのが好きでした。
学びたいと思い始めたのは中学のころ、印象派を中心とする画家たちの作品が好きになったからです。最後まで好きだったのは、ボナールとシャガールでした。
 

作品にはどのような想いを込めていますか?

 
「天、地、人」に宿る生命の輝きを一端でも表現できたらいいと思います。
 

印象に残っている展覧会はありますか?

 


 
 
友人との二人展です。美大時代からの友人と金沢美術工芸大学OB会主催の銀座ジャックというイベントに参加したものです。
 
 
 
 
 
 

年間何枚程度作品を創作しますか?

 
10点位です。
 

日々どんなスケジュールで動いているのでしょうか?

 
だいたい午後描いています。
 

絵を描いていない時間(お休みの日など)は何をしていますか?

 
創価学会の平和運動とか主婦をしています。
 

影響を受けた画家さんはいますか?

 
院展の坂元洋介さん。
 

画家として最もうれしかった時、最もつらかった時は?

 
【うれしかった時】
淡々と描いてきました。
これぞという出来事より、少し日常がぱっとしない時も書き続けてこられたし、描いていることで、日々の生活も次へ進めました。
強いて言うなら、現在も元気に描いていられる福運でしょうか。
 
【つらかった時】
夫も協力的ですし、特にありません。
 

絵を描くヒントを得るために何かしていることはありますか?

 
とにかく、景色にしろ花にしろ「観る」という事が好きです。見たものの中から、得ます。最近はテレビからの刺激もあります。(我ながら昭和っぽい)
 

今までの作品で最も「自分らしい!」と思う作品があれば教えてください。また、そう思う理由なども教えてください。

 


 
 
「煌」
空に月、校庭に少年と少女を描いています。
自身の「天、地、人」への想いを込めて描きました。

 
 
 
 
 

これからどんなことに挑戦していきたいですか?

 
風景や花が題材の作品を描き続けることはもちろんですが、若い方々へ自己肯定していいんだよというメッセージ性のある作品も描いてみたい。ただ、若い方々がどういう場でその作品を目にすることがあるんだろう?という気がして、発表の場面が思いうかばないですね。
 
 
 


 

  三谷紀子  

 

 
初めて故奥村土牛さんの個展を見た時、私はいつかは日本画を描きたいと思いました。
そして数年後日本画を習い始め、すでに20数年が過ぎました。
その間に息子が生まれて、ちょっと休みましたが、時間もとれるようになり、描くのが楽しくてたまらない今日この頃です。
 
▼略歴
1954年
石川県小松市生まれ
1977年
金沢美術工芸大学 油絵専攻卒業
1977年〜1981年
我孫子市立高野山小学校 教員
1990年
日本画を描きはじめる

 

 
▼展覧会
2004年
ギャラリ−銀座にて個展「2004 金沢美大OB 東京・銀座大展覧会」
2008年
京都府京都文化博物館での「京都展 美奏2008」に参加
2016年
第70回 女流画家協会展入選
2017年
第1回 新日春展入選
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