会期:2019年 5月8日(水)~ 5月18日(土)
時間:11:00~19:00(最終日17:00 迄)
会場:Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi
住所 :〒106‐0032 東京都港区六本木7-8-9 深作眼科ビル1F・B1
加藤は映画のワンシーンや街の風景を切り取り、さらに小さく切り刻み再構成する作品を作り続けています。一見するとちぎられた写真をつなぎ合わせたフォトコラージュのようにも見えますが会場に合わせてインスタレーションとして再構成されたドローイングの集合体はその巨大さから圧倒的な実在感を感じさせる一方で部分を構成する一枚の作品は極めて不安定で抽象的です。それはまるで、「イメージ」がいかに曖昧なものによって立脚しているのかを問いかけているかのようです。
今展について「私のこれまでの作家活動において、こぼれ落ちたり、はみだしたり、置き忘れてきたものなどを再び召喚しつなぎあわせることで、「作品」と「作品未満のもの」の境界を可視化/無効化することを試みます。」(抜粋)と加藤は語っています。これまでに試みてきた作品と未消化に作品化されなかったものをつなぎ合わせることで見えてくるものは人の本質的・普遍的な世界でしょうか。作品から現代に生きる私達に様々な事を考えさせてくれます。