2021.05.31 ~ 2021.06.12
この度、Hideharu Fukaskaku Gallery Roppongi では、「中澤美和 -生まれ出づる場所-」を開催致します。
中澤氏は近年、理想と現実の関係性、理想郷をテーマに制作に取り組む日本画家です。最近は迫力あるモノクロームの作品に変化しています。今展について以下のように作家は語っています。
「伊豆半島の地形・地質遺産をモチーフにした展覧会への出品をきっかけに、伊豆市上白岩地区・天城山系カワゴ平について1年かけてリサーチをする機会に恵まれました。地形地質・歴史郷土史の知識を持つ方々と現地を歩きながら土地の記憶を読み解く経験は、自分の眼に映る風景に地球誕生から現在に至るまでの物語が宿っていることを強く感じさせるものとなりました。
今回の個展で発表する作品は、その時に得た実感をもとに制作しています。
土、水、風、熱の移動が生み出す大地の変化。膨大な時間とエネルギーをかけ太古から未来へと繋がってゆく終わりのない物語。私はそれが人間のありようにも重なると考えています。何世代にも渡って成長や消滅を繰り返し、膨大な時間とエネルギーをかけてバトンを繋ぎ続ける。一人一人が紡いだ命の記憶によって形作られていく物語、その動きを表現したいと考えています。」と。
出産育児、家族の病をきっかけに、個の命の有限性や人間全体の営みの大きさを考えるようになったと言う中澤。個としてはいずれいなくなるけれど、次の世代へと受け継がれていく物語は理想郷といえるのかもしれません。多くの方にご高覧頂ければ幸いです。( 展覧会HP )
出品作家:中澤美和
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