日本文化を継承するアート販売Webメディア

舩坂芳助 版画展

世界各国で意欲的な作家活動を続ける舩坂芳助の近作版画展を開催致します。
2018年に発表されたVertical Line-ORIGAMI Seriesの第2弾となります。前回はモノクロ作品で構成されていましたが、今回は「彩り」をテーマにカラー作品で構成されています。各作品の題名は、日本画材料の水干(スイヒ)絵の具の名前(色名)からつけられており、日本独自の文化が反映されています。
例えば、浮世絵木版の風景に使われる明るい青色は、東京・銀座の新橋界隈の芸術家に好まれたことから「新橋」という名前がついています。美しい桜色の「佐野山」は、奈良県の桜の名所である佐野山からつけられています。このように色名と色を結びつけてご覧になると、より一層お楽しみ頂けます。
モチーフとなる実際の折紙には折り目がありますが、版画作品には敢えて折り目を掘っておりません。
ですが、色の端と端を結びつけて見てみると、折って重なった色の折り目が見えてきます。折られた型は抽象的であり、折ってできた色のバランスは偶然に生まれたバランスです。これらの「Vertical Line-ORIGAMI SeriesⅠ・Ⅱ」の全作は大英博物館にも収蔵されており、世界中で評価されています。
新しい現代の折紙を木版画で表現した見応えのある作品展となりますので、ぜひ取材をお願い致します。

 
 

■ 舩坂芳助 略歴 (日本版画協会会員)
 
1939年 岐阜県生まれ
1960年 日本版画協会展 初入選(以後、毎年出品)
1962年 多摩美術大学絵画科卒
1963年 春陽会展 初入選(以後、毎年出品)
1970年 東京国際版画ビエンナーレ展にて京都国立近代美術館賞受賞
1976年 文化庁派遣在外研修員としてイギリス、アメリカにて制作および個展開催(~1977年まで)
1976年 個展(養清堂画廊/東京 銀座)以後、1978、1981にも個展開催
1981年 個展(ギャラリー彩/名古屋)1984、1997、2000、2002、2004、2007、2009、2013
1986年 国際交流基金よりインドネシアの各大学にて木版画のワークショップおよび個展開催
2011年 個展(美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
2014年 墨Art‐モノクロームの世界‐ (ギャラリー彩/名古屋)2016
2015年 舩坂 芳助 ドローイング展‐私の次元と空間‐(ギャラリー彩/名古屋)
2018 舩坂 芳助 版画展 Vertical Line-ORIGAMI Series(ギャラリー彩/名古屋)2020
 
その他、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、オーストラリア、
マレーシア、ロシアなどの世界各国で個展・グループ展を毎年多数開催。
現在 日本版画協会会員。春陽会会員。東京都在住。
 
■ 作品収蔵 
東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、岐阜県美術館、文化庁、大英博物館、パリ国立美術館、
シカゴ美術館・ブルックリン美術館(アメリカ)、ニューサウス・ウェールズ美術館(オーストラリア)、ほか多数。

 
 

 

会場
会期
2020.09.09 ~ 2020.09.17
時間
11:00 ~ 18:00 (最終日16:00閉廊)
休廊日
9月14日
住所
〒460-0003 名古屋市中区錦3-25-12 AYA栄ビル4F
TEL
052-971-4997

戻る