2022.05.26 ~ 2022.06.05
「張媛媛-花非花·魚非魚-展」
中国、唐の時代、白居易不思議な漢詩があります。花や霧でありながら、しかもそのものではなく、人の眠る頃に来ては目覚める前にいなくなる、、謎めいていています。天女なのか貴人なのか、人目を避けた逢瀬は、霧に花が濡れていくようです。俗人には夢まぼろしのようで、私を私の国の古く美しかった時代に連れて行きます。
—張媛媛
【花非花】
花にして 花に 非ず,
霧にして 霧に 非ず。
夜半に 來たりて,天明に 去る。
來たること 春夢の如く 幾多の 時ぞ?
去るは 朝雲に似にて 覓(もと)むる 處 無し。
—白居易