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Artist yukororu yukororu

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INTERVIEWインタビュー

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これまでの創作活動の歩みについて教えていただけますか?

学生時代から可愛いイラストや優しい色合いのイラストが好きで、時々イラストを描いていました。しかし、作品を発表し始めたのは30歳頃からです。当時現在よう自分でイラストを発表する場が多なかため、創作を始めて間もない頃は、描いたイラストを自分でスキャンしてプリンターで出力したものや、小部数だけ印刷屋に作ってもらったものなどを、主に都内のお店のポストカードラックに置いていただき、委託販売という形で届けていました。

その後、以前から興味を持っていた絵本制作について学び始めました。絵本作家として活動していくことを目指していたのですが、制作について向き合う時間が必要だと感じるようになり、一時期に絵を描くのを辞めていました。しかし2023年にInstagramにイラストを投稿したことをきっかけに、再び作品を世に発表し始めました。

一度離れていた画家活動を再開されたきっかけを教えてください。

絵を描くことから離れていた期間、介護が必要になった母の世話をしていました。母は自分では何ひとつ出来ず、介護ベッドの上で過ごす日々が続きました。母のそばで時間を過ごしながら、生きていて自分の意志で何かをやれることが、どれほど貴重で尊いことなのかを、改めて深く実感すると同時に、自分自身が絵に対してまだやり切っていないという気持ちも込み上げてきました。人生には限りがあり、今できることを大切にしなければならない。そう強く感じたことが、制作を再開する大きな原動力となりました。

「ポケットの中の飴玉」 作:yukororu

制作に行き詰まったとき、どのように気持ちを切り替えていますか?

行き詰まりを感じたときは、外へ出て散歩をしながら、のんびり景色を眺めたり、ゆっくりお茶をすることが多いです。歩きながら街の景色を眺めていると、心がふっと軽くなります。また、興味のある展覧会へ足を運ぶのも、大切なリフレッシュ方法です。他の作家さんの作品に触れることで新しい視点や表現方法に出会えますし、また描きたいという気持ちが自然と戻ってきます。そうしているうちに、心の中に小さな灯りがふっと灯るような感覚があって、再び創作へと向かうことができます。

作品にはどのような想いを込めていますか?

制作のコンセプトは『癒し』です。作品の主人公は、女の子やお姫様、妖精といった可愛らしい存在たちです。彼女たちの周りには、デフォルメされた愛らしい動物や、日常の中にある小さな物たち、色とりどりのお花が配置されています。現実世界とファンタジーの境界線が溶け合ったような、空想と可愛らしさに満ちた世界。それが私の作品の居場所です。

私がいつも描きたいと思っているのは、魔法のようなものです。たとえば、悲しい涙で出来たお砂糖に、ひとふり魔法をかけたら甘く優しいお砂糖に変わる。そんなイメージです。辛いことや悲しいことがあっても、ほんの少しの優しさや希望で、心が温かくなる。そんな魔法のような瞬間を、作品を通して届けたいと思っています。

「春の妖精の仕事始め」 作:yukororu

今までの作品で最も「自分らしい!」と思う作品があれば教えてください。

今まで描いてきた作品を振り返ってみると、ほとんどが自分らしいと思える作品でした。どれも自分の世界観を表現したものなので選ぶのはとても難しかったのですが、最もということであれば、Instagramに投稿した『お裁縫箱cafe バス停前店』という作品です。この作品には、好きな線画と世界観で描いていて、日常の中にある小さな幸せと、ファンタジーの世界が融合した私らしさが表現されています。お裁縫箱という身近な存在が、カフェという癒しの空間になる。そんな発想自体が、私の作品づくりの核となる日常に魔法をかけるというテーマそのものです。

「お裁縫箱cafe バス停前店」 作:yukororu

今後の作品制作に向けての想いをお聞かせいただけますか?

これからも作品販売を続けながら、絵本作り、塗り絵の線画制作にも力を入れていく予定です。どれも少しずつの発表で進行していくかもしれませんが、焦らず、一つひとつ丁寧に作り上げていきたいと思っています。私自身が制作を通してわくわくやハッピーを感じられること、そして作品を手に取ってくださる皆さんにも同じような気持ちになっていただけること。それが生き甲斐であり、創作を続ける理由です。作品を通して、一人でも多くの方の心に小さな灯りを灯せますように、これからも、優しくて温かい、魔法のような作品を描き続けていきます。

日常に魔法をかけるような作品で、見る人の心に癒しと温もりを届ける。介護を通じて実感した命の尊さを胸に、絵本制作や塗り絵など新たな挑戦も見据えながら創作を続けていく。一つひとつ丁寧に紡ぎ出される作品が、これからも多くの人の心に小さな灯りを灯してくれることだろう。今後の活躍に期待が高まる。