1947年、長野県木曽福島生まれ。1965年にデザインを学ぶため上京し、デザイン事務所等での勤務を経て1986年に38歳でフリーのイラストレーターとして独立。キャリア初期は『ベースボール・マガジン社』を中心に、野球やゴルフ、ジャズミュージシャンを描くスポーツ・音楽イラストレーターとして活躍した。
その後、プラモデルのパッケージイラスト(箱絵)を手がけたことを機に「艦船イラストレーター」としての地位を確立。学研『太平洋戦史シリーズ Vol.11 戦艦大和』や、モデルアート社『艦船模型スペシャル』(創刊号〜No.51)の表紙・口絵を長年担当した。
その作品は、単なる精密画にとどまらない圧倒的な重厚感を放つ。不鮮明な資料から当時の状況を論理的に導き出す「推察」のプロセスを重視し、鉄の質感を表現するためにインクと絵具を塗り重ねる独自の「黒の二段構え」や、描く場場所のみを露出させて極限まで集中力を高めるストイックな技法を駆使。アナログならではの緻密な考証と描写は、今なお多くのファンを魅了し続けている。
また、音楽への造詣も深く、トランペットの腕前はプロ並みとして知られる。その確かなリズム感と表現力は、初期のジャズをテーマとした作品群や、静寂の中に躍動感を秘めた艦船イラストの筆致にも深く通底している。
2014年と2018年の二度の脳出血を経て、現在は第一線での制作活動からは卒業しているが、自身の培った唯一無二の技術を後進に伝える「技法伝授」活動やグループ展への参加を通じ、表現者としての歩みを止めることなく活動を続けている。